レトローカル旅

レトロに出会い、地域と繋がる、最高のひとり旅

盛岡さんぽ


盛岡は、言わずと知れた情緒たっぷりの素晴らしい街。何度いっても飽きることがないです。
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八戸に帰省してた頃、盛岡駅に新幹線が近づくのが楽しみでたまりませんでした。
左手に雄大な岩手山、右手に北上川がしっとり流れ、特にキンと空気の張った雪景色が美しくうっとりしたものです。
そして調子を崩していた時枕元にはいつも盛岡のガイドブックを置いていて、「落ち着いたらいきたい」と憧れの街になっていました。

そんな執念が届いたのか、昨年末より盛岡に何度か足を運ぶ機会がありました。秋、冬、春、夏。いつ訪れてもこの街は魅了しますが、個人的には冬と秋の寒い時期が格段に美しいと思います。
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といっても、いつも同じところを巡る、ずっと初心者のまま。初心者向け?盛岡さんぽをまとめます。

まずは駅を降りて材木町に向かいます。旭橋から望む美しい山と川の情景も盛岡ならでは。
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この橋を渡ると材木町。民工芸のお店「光原社」があります。
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一戸の竹細工、浄法寺漆器など岩手もの、弘前のあけび細工などが置いてあるのですが、うつわは小鹿田焼や、小代焼など九州ものが多いです。
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その奥には珈琲屋さんや宮沢賢治の資料館があり、ここをゆっくり巡るのが落ち着くので毎回行ってしまいます。
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「可否館」は小さな空間で、光原社の制服を着た女性がひとりでやっていて、珈琲を淹れる佇まいとステンドグラスと静寂さが異空間です。(写真撮れる雰囲気ではなかった)寒い冬にここでゆっくりするのが好き、と知人がいってたのを思いだしました。
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材木町から歩くと15分位、また100円バスで10分弱で、有名な石割桜城址公園がある中心部へ。
このエリアは街あるき、おさんぽに最高の場所。
戦火を逃れたおかげで、木造の味のある家や明治時代の洋風建築も残っています。
県庁の隣に古い公会堂。
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地下が洋食屋さんになっていて、クラシックな異空間。ランチは1000円ちょっとのコース。
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トンガリ屋根の消防署があったり、旧岩手銀行の建物があったり。
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中心部を流れる中津川がこれまた情緒的。
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ここからみえる建物の奥の通りに、昔からの竹細工屋さんや南部織、南部鉄器さんがあって、はしごするのが楽しいです。
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また盛岡といえば喫茶店。他の都市とはレベルが比にならない気がします。喫茶店もそれぞれ特別な空気が流れていて情緒感たっぷりなのです。
有名どころを廻ってみて、お気に入りが2つ。
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ご夫婦でやっていて、お父さんの焙煎する豆の匂いが充満していています。
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昔から同じように焙煎してきたことを自然に物語る背中がかっこいいなぁと毎回思います。
時を重ねてきたからこそ生まれる、なんともいえない空気感。自然に肩のチカラが抜けて、コーヒー豆の香りに癒されて
時が経つのを忘れてしまいます。
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ゆったりとした時間が流れているのに、ひっきりなしにコーヒー豆を買いにおきゃくさんが訪れていて、町に愛されていることも伺えました。

そして取材拒否だった、街の中心部の隠れ家。
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比較的新しいお店なのですが、ここもとてもゆったりとした時間が流れてます。
窓が額縁みたいになっていて、小さな通りを歩く人々が絵のよう。
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珈琲も美味しいです。
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それに土日に開かれる神子田朝市も忘れられません。
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野菜や果物、お漬け物、乾物なんでも揃っていて驚くほど安くて美味しい。
リンゴは7個で200円でした。
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盛岡大好きな人は多いし、あまりにも有名な場所でいまさらですが、
この街の魅力は、きっと昔から変わらぬ姿でいることと思います。
この街の良さを住んでいる人がよくわかっていて、この街が大好きでこの流れる空気を大切にしていることがわかります。
きっと、また疲れたら、行きたくなると思います。