レトローカル旅

レトロに出会い、地域と繋がる、最高のひとり旅

かなざわ夕方からさんぽ

金沢より能登、高山より飛騨古川、福岡より久留米や八女に惹かれ、最近いわゆる観光地はすっかり通過点。でも町に文化が積もっていて、静かな時間が流れている金沢は、やっぱり素通りはできません。

夜に待ち合わせもあり、夕方から朝にかけて少しの間過ごしました。

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ホテルに荷物を預けて、21世紀美術館など観光スポットを避けるように歩き、兼六園のすぐ近くにある庭園、「玉泉園」へ。

400年以上前にできた上下二段式の回遊式庭園で、今はお庭を眺めながら会食できるレストランがあります。

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お庭を眺めながら長めの道をゆっくり辿り、心が落ち着く頃に、茶室にたどりつきます。

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「灑雪亭(さいせつてい)露地」という金沢最古の茶室。

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ここは重要文化財に認定されて滅多に使われないそうで、私は隣の懐石をいただく間だったところで、先ずは手を清めて。

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春の陽射しが気持ちよく、ほっくり。

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 金沢のお茶席では必ず出されるときう「よしはし菓子所」のお菓子が九谷焼に載せてでてきて、嬉しい。こういうフランクさも。

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そして和やかな雰囲気でお点前をいただきました。茶碗は「大樋焼」という飴色をした金沢のうつわでした。

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この地方では子供の時にお茶とお花を習うのが一般的のようで、特に金沢はお茶がとても身近。観光客向けにもオープンなお茶席がたくさんあるそう。

私は「大樋焼」という金沢市内の茶碗でお点前をいただぎました。

 

お茶を習いたてで、でもあまりに慣れなくて少ししんどくなっていたわたくし。「この世界にいるときだけ全てをシャットダウンして静寂になれる」という先生のお言葉に、もっと遠くを見ようと決意。

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日が暮れかけた金沢の町を歩いてみます。

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大好きな美術館である「鈴木大拙館」は、閉館後でと外にあるベンチに座って眺めているだけで心が落ち着くし、

人気のなくなった21世紀美術館は、この美術館の本来の目的「町の公園のような美術館」を取り戻して、しっかり町に溶け込んでいます。

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待ち合わせ時間にはまだまだあり、気になっていた「あうん堂」へ。

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浅野川の近くの比較的住宅街にぽつんとある古本屋カフェ。ご自宅をリノベーションしてはじめたそうですが、人のお宅の本棚をみながらリビングにお邪魔しているような、心地よい空間。

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本は見事に大人のセレクトで手にとりたいものがいっぱい。

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本をゆっくり選びたく、珈琲を頼むとこんな可愛くでてきてきゅんとなります。

金沢の「東出珈琲」か、珠洲の「二三味珈琲」の地元もの2択なのも素敵。

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こんなお店が近くにあったら、きっと救われます。

 

夜は金沢で暮らす人のために静かな時間が流れてました。

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翌朝は宿近くの「東出珈琲店」へ。

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地元の方が気軽に入り、朝のひとときをすごしてさっと出るような、町に馴染んだ喫茶店。

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北陸新幹線開通で、そして外国の方に大人気で、とんでもなく混んでいる金沢。でも一時期より落ち着いたとの声もあり、歩いてても魅力的なものがいっぱいで、まだまだ知らないことばかりで、混雑を避けるように、また来たいです。