【あおもりめぐり】温泉と緑の旅②酸ヶ湯温泉に泊まる
酸ヶ湯温泉に泊まってきました。
酸ヶ湯に泊まったらよかった!という声をちらほら聞くようになったからです。
開湯300年、温泉地の東の横綱、湯治場として知名度は抜群。実際何度も訪れていますが、名物「ヒバ千人風呂」が混浴のため入れず、行っても味わっていないという中途半端な思いでした。
それに本来「湯治場」であるから、ちょっと暗い、雑なイメージもありました。
しかし泊まると決めて改めて訪れてみると、チェックインの時からスタッフさんもハキハキ元気で、清掃も行き届いていてなんだか心地よい。泊まっている人がなんだか和気藹々でみんな楽しそうで、全体的に明るいのです。
通された棟には湯治場らしく炊事場もあるのに、奥には旅館らしい寛げるスペースもあり。
酸ヶ湯温泉と棟方志功の縁や青森関係の本も置いてあって、わたしにはパラダイス。
お部屋も廊下もきれいで、Wi-Fiも飛んでいるしわたしも女性にもおススメできます。
何度と意を決しては挫折した「ヒバ千人風呂」は、いつの間にか「朝8ー9時と夜8ー9時」が女性専用タイムになっていました。これは300年の歴史上画期的なことでははいでしょうか。宿泊者の特権でもあります。
この女子風呂にしてもWi-Fiにしても、酸ヶ湯温泉がニーズに合わせて努力されているのが見受けられます。
居心地よいから、お客さんも多分明るいのだと。
目の前にある顔パネルが秀逸。
あゝ気兼ねなく入れる心地良さ。
寒い冬に身体を温めに来た人、どこかを痛めてしんどい思いで人。。このお風呂に300年の間、どれだけの人がどんな思いで入っていたんだろう、と自然に思ってしまう厳かさがありました。実際神棚もあり。
お湯は、「あーこれは強めの病気や冷え性ひ効くかも」と思うような硫黄たっぷり強め。調子が悪かったわたしには少し強すぎて、長く入っていられませんでした。
ご飯も海の幸山の幸色々で、たくさんの人をまかなっているから乾いたお料理も多いのですが
ここは湯治場なのでこれも情緒。お味噌がいいのかお味噌汁が美味しかったです。
八甲田の自然に囲まれて、このお湯でゆっくりくつろぐ。まさに保養。国民保養地第一号になったのも納得。わたしも宿泊後は近くの蓮沼や田代湿原をゆっくり散策して夏の緑を満喫、日常をすっかり忘れ、ザ夏休み的な現世をすっかり忘れた時間を過ごしました。これって相当贅沢なこと。
少し疲れてしまった女子に「いっそ酸ヶ湯まで行って、周辺の自然にも戯れて、ゆっくりしなよ」とおススメしたい場所。いやー贅沢。