ニッポンたからものさがし~ひととつながる旅をしよう~

これからは地元の人に「ここが好き」を案内してもらうたび、人とつながる旅「縁バウンド」です。地域のよいモノ・コト、ヒトを自分のフィルターを通じて伝えていきます

近くのよいもの発見旅ー埼玉群馬編②軸のあるステキなお店巡り

週末ぐんま暮らしをする方が見つけたとっておきをご案内していただく小さな旅。2日目はより暮らしに根付いたモノばかりで胸が高鳴りっぱなしでした。

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午前中はご自宅(別荘)へ。

途中、富岡製紙場がある富岡にて決して製紙場ではなく「おかって市場」に立ち寄り。

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市街地活性化と地産地消推進のために、かつて繭の乾燥場だったレンガ造りの建物をリノベーションしたお店。

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 土地で獲れたお野菜やお花、手づくりの雑貨などを販売するほか、カフェのようなコミュニティスペースがあります。奥ではちょうど金継ぎ教室が開かれていました。

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月に一度マルシェを開催、地元のカフェや雑貨屋さんが集まるらしく若者のセンスで町が活性化されていることが伺われます。

 

ついにご自宅へ。

南仏プロバンスのようなお庭の緑と花が眩しいおうち。小鳥がさえずり遠くに川の音も流れる理想郷。

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おうちの中も細部に渡りセンスよく、かつ自然体で心地よく過ごせる空間で、お人柄を反映しています。

もし田舎に住むことがあったらこんな風にしたい、というお手本になりました。

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お庭に咲くカモミールを摘ませていただくと、現世とはすっかり離れた時間に。

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摘みたてのハーブいっぱいのお茶なんて、ティーバッグしか普段飲まない飲んモノとしては感動。目にも優しい。

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デトックスとはこのこと。身体に溜まった疲れと汚れが流されていくようでした。

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ああ、こういうものと時間をほんとうは カラダが欲しているのです、普段見て見ぬふりをしているけれど。

 

その後は高崎に向かってかわいいもの巡り。

果樹園に囲まれたアイスクリーム屋さん。

 

土地の果物や野菜を使って種類豊富。窓越しに果樹園が広がり気持ち良いです。

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高崎市街に入って、素敵な珈琲屋さん。

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お店の外観もご主人の外見もイケてるのに、対応も珈琲の淹れ方もとても丁寧で、気持ちいい。肝心の珈琲も美味すぎてすっかりファンに。奥様が作ったという、ショーウィンドウに並ぶお菓子の佇まいもなんとも素敵でした。

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ここに再訪するために、高崎市街地を運転できるようになるのが当面の目標となりました。

 

ランチは、これまたずっと来たかった「群馬会館食堂」。群馬県庁と前橋市役所に挟まれた洋館の地下にある、1930年創業の老舗レストランです。

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こういう役所近くにある、昔の趣きを残した老舗レストランがとてつもなく好きです。各地にいくつか残っていますよね。

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洋食の代表格ちょっとずつの欲張りプレート。

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デザートのプリンもレトロ。f:id:tomokotrip:20170601200320j:image

 

最後はクライマックス、私の中でのメインスポット「スーパーまるおか」へ。

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イオン高崎のほぼ隣に、堂々と構えるスーパー。

見た目も雰囲気も食料総合品のお店であるけれど、中に入るとちょっと、いえだいぶ違います。

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社長が記したと思われる格言の数々。

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全国津々浦々の生産者をまわり、社長が良いと思ったものだけ仕入れています。食が人の基本であること、だからこそ良いものを取り入れて欲しいという思いがビシビシと伝わってきます。

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特にオススメは「社長シール」付き。

 

普通のスーパー以上にたくさん商品が並んでいるのに、どれもこれもハズレがなさそう。

思いある生産者によって作られたものを、思いある方がセレクトしているからでしょう。

実際私個人が各地で見つけた、いいな、という商品も並んでいました。しかし「各地のよいもの集めました」という次元ではございません。

例えばワイン売り場。

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ラベルがない。どこで見つけてきたのだろう?尖ってます。

乳製品コーナー。

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バターの値段が。。

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 尖っています。。

 

商品群のお値段は平均よりも結構高価だし、かなり癖のあるスーパーといえますが、お客さんはひっきりなしに来ていました。一定の顧客のココロをしっかりキャッチしています。

食は大事にしたい、家族にはちゃんとしたものを食べさせたい。。そこに価値を置くお客さんのニーズはいくらでもあるのです。

イオンの隣にあっても全く競合しなさそう。

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このスーパーのビジネススタイルは、あまりに衝撃でガツンとやられて未だ興奮が冷めません。東京に帰ってきてもいわゆる高級セレクトスーパーの存在が薄らいできました。社長に会いたい、お話をお聞きしたい。。

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今回ご案内いただいたところには共通点がありました。きちんとした軸と思いがあって、お客さんはもちろん、自分達以外の環境、または未来まで考えているお店。

こんな小エリアでもこんな素敵な場所がたくさんあることに救われ、また自分もそういうものを見つける審美眼を持ちたい、と強く思いました。

 

最後になりましたがこのセレクトをして運転までしていただき案内いただきました花村さん、本当にありがとうございました。私にとってはすごい宝物になりました。

 

 

 

 

 

 

 

近くのよいもの発見旅にー埼玉群馬編①土地に根付いた美味しいもの巡り

何かと地方に目がいってしまうけれど、遠くに行かなくても良いものは近くにもあり、ただ知る機会がないだけのこと。

 

仕事を通して知り合った審美眼この上ない方が、週末過ごす群馬に通いがてら見つけた、おすすめの色々をご案内してもらう旅に恵まれました。

地元の人にご案内してもらう旅が当たり前になっているわたくしですが、この方の目にかなったものなら全て良いものなこと間違いありません。楽しくなることは旅の前から確信していましたが、それ以上のものでした。

 

まずは埼玉、花園(深谷市)へ。降り立ったこともない地域。

目的は90年以上かりんとうづくりをする旭製菓の「かりん糖」。

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 どこの地域にもあるあるの風景、郊外店が並ぶ騒めく国道から一歩入ると、田んぼと緑が広がるのどかな風景。新緑まぶしい自然の中にポツンとある立派な工場は、清流の荒川のほとりにあり、隠れるように河原に位置することから「隠れ河原のかりん糖」と名付けたそう。

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ここではなんと50種類以上のかりんとうをつくっていて、そのほぼ全てが試食できます。試食がなかったら奥から持ってきてくれます。

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伝統の黒糖味からピーナッツ、牛乳、クリーミーチーズ、クッキー味、竹炭味などまであり、かりんとうの概念を覆えします。深谷ねぎみそ味などのご当地ものまであって、企画開発力と攻めの姿勢に脱帽。ブラジルコーヒーボーイってなんだ?

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ビールにあいそうな新商品「オニオンチーズ味」を購入。かりんとうを買ったようなそうでないような、不思議な心地。でも食感は紛れもなき日本人のソウルフードかりんとう

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直売店の奥はフリーのカフェスペースになっていて、荒川の清流を眺めながらゆっくりお茶することができます。子供を遊ばせておきたいような、ほっとする河原と緑が広がっており、このスペースはこの土地の良さを伝えたくて作ったのかな、とこの会社の心意気を感じました。間違いなく穴場の癒しスポットです。

 

原材料を国産にこだわり、丁寧に生地を仕込み、大切に自然発酵させて造っているそう。いつかこの過程をみてみたい、工場見学をしたいです。

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次に寄ったのは寄居。町の中心部にある昔ながらのお肉屋さんへ。豚肉の味噌漬けが寄居の名産であり、早くもお土産として購入。

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味噌漬けはもちろんですが並ぶお肉自体の質がよさそうです。

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寄居は一瞬立ち寄っただけですが、町並みが古くていい感じでひなびていていて、たくさん良いものがある匂いがプンプン漂ってきました。
お昼と夕方16時~17時だけ営業の各地からとんかつファンがあつまる絶品大衆的とんかつ屋さん、うどん生地にくるみを練りこみくるみ汁でいただく「くるみうどん」屋さん、氷屋がかき氷をだし、自分で好きなシロップかけるお店など気になるところなど、満載そう。寄居は電車でも訪れられるので、日帰りのんびり旅も良さそうです。

さらに向かったのは埼玉と群馬の県境にある「ヤマキ醸造」。味噌、醤油、おとうふなどをつくっています。

ここのお味噌は何度か通販で取り寄せていたので、現地を訪れる日が来るなんてうれしい。

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ヤギを放ちハーブ園もある気持ちの良い敷地。しっかりとした軸と伝えたいテーマがありそうです。

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自然環境抜群の中で農薬・化学肥料・除草剤など一切使用しない国産有機JAS認定の原料を使用しての製品づくり。ショップの二階は見学コースになっていて、ガラスを通して醸造の樽を見せていて、発酵の様子などがわかります。

ちょうど団体向け説明ガイド付の時間で貴重なお話がきけました。

米と味噌、強いては食は昔から生きるためのものであること、特に武士にとっては重要なものであること、味噌と醤油の必要性と歴史。

野田のキッコーマンや銚子のヤマサさんの成り立ちもお話され、自分の会社のことだけではなく味噌と醤油の日本人にとっての大切さ、だからこそ大切に作りつつ価値の普及を考えていることが伝わってきました。この企業もじっくり改めて取材してみたいものです。

ランチは別の家屋で。

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ほぼお豆腐なのに色んな味と食感で飽きない「おとうふ御膳」。

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白和え、生ゆば、豆腐餻が旬の野菜とともにちょこちょこ、そしてその場でつくる手作り温豆腐、特に出来立てのふわふわ豆腐とお揚げが入ったお味噌汁と、コロッケのような麦ポン香り揚げは絶品。

こんなランチを食べられるなんて、大人になって、そしてなんとか根性で働き続けて良かった、と思える瞬間。

 

その後は絹の湯で体も癒しました。

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1日目はちょっと優雅な慰安旅行という感じですが、2日目はより生活目線、知らない知らないディープな群馬巡りになるのです。続く

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かなざわ夕方からさんぽ

金沢より能登、高山より飛騨古川、福岡より久留米や八女に惹かれ、最近いわゆる観光地はすっかり通過点。でも町に文化が積もっていて、静かな時間が流れている金沢は、やっぱり素通りはできません。

夜に待ち合わせもあり、夕方から朝にかけて少しの間過ごしました。

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ホテルに荷物を預けて、21世紀美術館など観光スポットを避けるように歩き、兼六園のすぐ近くにある庭園、「玉泉園」へ。

400年以上前にできた上下二段式の回遊式庭園で、今はお庭を眺めながら会食できるレストランがあります。

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お庭を眺めながら長めの道をゆっくり辿り、心が落ち着く頃に、茶室にたどりつきます。

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「灑雪亭(さいせつてい)露地」という金沢最古の茶室。

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ここは重要文化財に認定されて滅多に使われないそうで、私は隣の懐石をいただく間だったところで、先ずは手を清めて。

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春の陽射しが気持ちよく、ほっくり。

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 金沢のお茶席では必ず出されるときう「よしはし菓子所」のお菓子が九谷焼に載せてでてきて、嬉しい。こういうフランクさも。

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そして和やかな雰囲気でお点前をいただきました。茶碗は「大樋焼」という飴色をした金沢のうつわでした。

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この地方では子供の時にお茶とお花を習うのが一般的のようで、特に金沢はお茶がとても身近。観光客向けにもオープンなお茶席がたくさんあるそう。

私は「大樋焼」という金沢市内の茶碗でお点前をいただぎました。

 

お茶を習いたてで、でもあまりに慣れなくて少ししんどくなっていたわたくし。「この世界にいるときだけ全てをシャットダウンして静寂になれる」という先生のお言葉に、もっと遠くを見ようと決意。

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日が暮れかけた金沢の町を歩いてみます。

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大好きな美術館である「鈴木大拙館」は、閉館後でと外にあるベンチに座って眺めているだけで心が落ち着くし、

人気のなくなった21世紀美術館は、この美術館の本来の目的「町の公園のような美術館」を取り戻して、しっかり町に溶け込んでいます。

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待ち合わせ時間にはまだまだあり、気になっていた「あうん堂」へ。

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浅野川の近くの比較的住宅街にぽつんとある古本屋カフェ。ご自宅をリノベーションしてはじめたそうですが、人のお宅の本棚をみながらリビングにお邪魔しているような、心地よい空間。

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本は見事に大人のセレクトで手にとりたいものがいっぱい。

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本をゆっくり選びたく、珈琲を頼むとこんな可愛くでてきてきゅんとなります。

金沢の「東出珈琲」か、珠洲の「二三味珈琲」の地元もの2択なのも素敵。

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こんなお店が近くにあったら、きっと救われます。

 

夜は金沢で暮らす人のために静かな時間が流れてました。

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翌朝は宿近くの「東出珈琲店」へ。

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地元の方が気軽に入り、朝のひとときをすごしてさっと出るような、町に馴染んだ喫茶店。

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北陸新幹線開通で、そして外国の方に大人気で、とんでもなく混んでいる金沢。でも一時期より落ち着いたとの声もあり、歩いてても魅力的なものがいっぱいで、まだまだ知らないことばかりで、混雑を避けるように、また来たいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二戸のよいものめぐり

 岩手・二戸。新幹線が止まるのに今も昔も決して目立ってはいないけれど、浄法寺塗、竹細工、雑穀文化など古くからあるよいものがたくさんあってずっと気になっていました。

「二戸に行きたいです」とわがままをいい、一緒にしごとをしてきた県女子さんとプチドライブ。お互いおやすみをとって、いわてのよいものに触れる心地良い時間。

まずは浄法寺塗勢ぞろいの「滴生舎」へ。

http://www.tekiseisha.com/

国産漆のうちの約6割を生産している二戸・浄法寺。霊山・天台寺で使われ、僧から庶民のうつわとして伝わり、生産技術が発達したとのこと。

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「滴生舎」は天台寺のふもとにあり、二戸・岩手の作家さんだけでなく浄法寺の漆を使う作家さんのものを集めて展示・販売しています。

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店内に工房もあり、若い職人さんが作っているのがガラス越しに見学できたり、漆絵付体験教室も開くことで「浄法寺塗」の文化を伝えている貴重な場所です。

質問攻めの私にお店のひとがひとつひとつ丁寧に教えてくれます。

木地師」により木でつくった型をうるし職人が購入、3か月かけて何度も何度も塗り重ねて作り上げること。刷毛は人の髪の毛。

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日常で使っていくうちに徐々にはがれてきて、色合いが変わり、風合いが出てきます。これが魅力。

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ずっと欲しかった浄法寺塗。散々見尽くして、最初に目があった中側の漆も国産の汁椀を購入。

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勇気のいるお買い物ですが、色合い、風合いの変化を楽しみながら一生使いたいです。

漆は剥がれたら、このお店に送ればまた塗ってくれるそう。また塗ってもらえるよう長生きしたい。。

二戸のもうひとつの代表的な工芸「プラム工芸」。

http://www.cplum.com/

硬くて木肌が柔らかなオノオレ樺(カンバ)を加工した生活道具を製作する工房です。

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知名度が高い割に地味な佇まい。そして店内の展示も相当素朴なのですが、全国の百貨店から注文が殺到する怖れ多い場所です。

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木工カトラリーはひとつひとつのラインが美しく、滑らかで手触りが心地よくて驚きました、木工ってあまり興味なかったのですが、日常に存在したら日々がほんわか、幸せになりそう。そんな世界がぴったりな新婚&妊婦の県女子さんは朝食が似合いそうなプレートを買ってました。 

そしてメインの「米田工房 そばえ庵」へ。

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素朴な畑の丘の上にあります。

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米田カヨさんという二戸の食文化を伝える方の店。岩手県が郷土食を伝える人を認定する「食の匠」でもあります。

この地域は盆地の寒暖の差があり、またコメや小麦が育たないことからあわやひえなどの雑穀、蕎麦の実の栽培が盛んになりました。

そんなこの土地ならではの食文化を、てづくりのごはんの提供とお話、さらには体験を通して伝えていくという、ただのお蕎麦やさんではない文化伝承の場です。

席に着くと「ようこそいらっしゃいました」とカヨさんが笑顔で迎えてくれました。

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なんとも素敵な笑顔に安らぎます。 

私たちのところだけでなく、他のお客様が着くとテーブルにいらして、ようこそ、と話しかけます。お客様と会話しながら提供するごはんの背景の文化をお話していきます。

この伝え方が決して一辺倒ではなくおしつけがましくなく、お客様に合わせて寄り添うようにされているのが素敵です。柔らかであったかでみんなカヨさんのファンになってしまいそう。

食事はすべてが手づくりで丁寧に作られているのがわかります。雑穀、おそばが入った「田舎セット」を頼みました。

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名物の十割そばは、そば粉やつゆ、しょうゆまで自家製。

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このおそばに魅了された人が、東京から二戸まで通って蕎麦修行したそうです。カヨさんとおそばに魅了されたお弟子さん、多数いるそう。

店内の半分がそば打ち教室になっていて、体験でも食文化を伝えています。

「やなぎばっと」。

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そば粉を水で溶かした「はっと」(山梨でいう“ほうとう”)を柳の形にするのは、柳が春一番で芽吹き、最後に折れることから「丈夫で長生きして」という願いを込めたものだそう。

手作り感がつたわる、優しい味。 

「へっちょこだんご」。

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うつわは浄法寺塗です。

「へっちょ」は“苦労”の意味があるそうです。「へっちょはがせた~」とよくいうそうですが、「苦労させた~ご苦労様~」の意味だそうです。

「へっちょこだんご」は一連の農作業を終え、収穫が終わったときに「おつかれさま」という気持ちを込めて集落の農家みんなで食べた御汁粉。

だんごの素材はたかきび。あんこも甘ったるくなく、小豆自体のおいしさが生かされています。

さらには、この地域の特産の「やまぶとう」とマヨネーズと梅を和えたソースが美しい青菜や雑穀もいちいち唸りながら食しました。

岩手は素材に恵まれていて、海の幸もや山の幸もいちいち美味しいのですが

2人の結論は「手の込んだ、思いのつまった土地に根差した食が一番のごちそう」です。

どんな高価な食材よりも贅沢な食事。

土地に根差した、その土地だからこそ生まれるものづくりと生活。地味で素朴ではあるけれど、確かに似ている文化はあるかもしれないけれど、そこでしか育まれないもの、そこにしかない「たからもの」がそれぞれの土地にあります。

ということを二戸は改めて教えてくれた場所。

宝物さがしときちんと伝えること、地道にやっていきます。

異次元だらけの花巻。童話と温泉とドイツカフェ

一年通った岩手。沿岸部は何度も訪れているのですが、内陸部はわかっていないことが消化不良。

そこで休日を利用して花巻に。

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花巻周辺は童話の世界。山の上を銀河鉄道の列車が上っていくよう、林の中を歩いていると葉っぱたちが会話しているよう。宮沢賢治が想像力をかきたてられ、さらに農業の新しいコミューンを作ろうとしたのがわかる独特な土地柄です。

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そしてメインは温泉。台温泉など気になるところは色々あるけれど、花巻南温泉峡大沢温泉を選びました。渓流沿いの露天風呂が有名すぎて、20年位ずっと恋焦がれていたのです。宮沢賢治も花巻農学校の生徒を連れて通ったことで知られています。

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泊まったのは「大沢温泉湯治部」。

http://www.oosawaonsen.com/touji/

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大沢温泉は「山水閣」「菊水館」「湯治部」と異なる趣の3つの館があり、私は1泊2食付の「菊水館」を予約したはずが、現地に着くととれてないという。

湯治部が一室だけ空いているとのことで仕方なく選んだはずが、大正解。

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築200数十年の建物はほれぼれとしてしまう風情。そして湯治場というとなんとな暗い印象があるけれど、ここは全くはっぴを着たスタッフが「帳場」でてきぱきと働き、廊下も情緒ありかつきれいに掃除してあるのがわかります。

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日帰り客用の待合室もなかなかの風情。

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お部屋は湯治場だけあってこんなコンロがあり一瞬ひるみますが、清潔感がありこたつが和みます。

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お支払も湯治部だけあって独特。部屋代がマスト、お布団や浴衣、ストーブを借りると、どんどん加算されていく積み上げ算。

居酒屋風のお食事どころもあって、メニューも豊富、安くて美味しい。

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炊事場もあるので長期滞在はここを利用すればリーズナブル。学生はここで作るのも楽しいかも。

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そして温泉。入れるお風呂は計5つもあります。名物渓流沿いの混浴露天風呂「大沢の湯」をはじめ、春~秋には窓を開け放しで半露天となる「豊沢の湯」、女性専用露天風呂、檜の香りが和む内風呂「南部の湯」、源泉かけ流しタイル張りのレトロな内風呂「薬師の湯」。

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どれも風合いが違い、湯めぐりが楽しいです。

そしてこの温泉の最大の特徴は、お湯に入った途端、老いも若きも「きもちいい~」と思わず叫んでいるのです!

私もこんなに気持ちよいお湯は早々ないです。

両手をこするとぬるっとする、とってもなめらかな、完全美肌の湯。湯治のお湯だけあって、底からあたたまる。保湿性たっぷり。

そしてこの解放感。

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露天風呂、全国に数あるけれど、そして色々入ってきたつもりでいたけれど、こんな景色もお湯もホンモノ感を感じた場所は初めてかもしれません。これぞ求めていた「THE日本の露天風呂」。

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 名物の渓流露天風呂は20時~21時女性専用で露天風呂の入り口に女性の門番もいて、お客様の気持ちに寄り添っているのがうかがえました。

 

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実は大沢温泉、あまりにも有名すぎて、ひねくれものの私はあまり期待していなかったのです。お客様がたくさんくるから、きっとサービスや質も景色も実際はそれほどでもないのだろう・・と。

しかしここはホンモノです。お湯も風景も心地よさも。湯治部なのでもちろんサービスなんてないのですが、宿の方が宿もお客様も大切にしているのがわかります。

たとえば帳場にいた男性が朝、廊下や階段をさっさと履いて掃除をしている。きもちのよい挨拶をする。少人数でまわしているのがわかりましたがみんな誇りをもち責任もってやっている感じです。

 朝もゆっくり入りました。

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十分ゆっくりしてあったまって、一週間たった今でも体調がよいです。

わざわざ新幹線に乗って来る価値がある場所です。家族も連れてきたい。

弱ったら、ここに来よう。湯治場はここで決まりになりました。。 

大沢温泉にはもうひとつ楽しみが。

大沢温泉から歩いて5分位のところに、ひっそりとある、

完全予約制のドイツカフェ「バックシュトゥーベ」。http://www.backstube-hanamaki.com/

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ハイデルベルグ出身のご主人と岩手出身の奥さまが22年ほど前から2人でやっています。

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8席ほどの、おうちのような小さなお店。ランチもディナーもやっているそうです。

ご主人、陶芸家で笠間や京都にもいたとのこと。今はケーキが大人気で、一度食べたお客様が忘れられない、と全国から注文が殺到しているとのこと。

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実際一度食べたら忘れられないです。ドイツのケーキ、そんな食べたことないですが、東京でもこんな美味しいものはないと思います。

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卵、バター、粉、塩、すべての材料にこだわって丁寧に丁寧につくったてづくりケーキ。

本格的、かつ家庭的な優しい味でほっこり、日差しが降り注ぐ小さな空間にいると昔読んだ絵本の中にいるような気持ちに。

チョココーティングに入れるベリーなどはお庭で育てているそうです。

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宮沢賢治の童話の世界、疲れが取れる温泉、ヨーロッパのおとぎ話の中に入りドイツカフェ。。花巻は異空間だらけでした。

愛される盛岡の宿

町全体がしっとりしていて情緒的、何度訪れても飽きることがない盛岡。

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どっしりと男らしい岩手山、情緒あふれ色気さえある北上川、中津川、古き良きたてものがまちなかに点在していて、歩いていると自分が映画の中に入ったような気分になります。

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刻んできた歴史とお店の思いが独特な空気感となって居心地よい喫茶店も多く存在し、さんぽが楽しい。

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もう仕事は終わってしまったのですが、できることなら通いたい。。

そんな自分をかきたてるような「定宿」をみつけました。というか地元女子に教えていただきすっかり気に入ってしまいました。

「熊ヶ井旅館」

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http://kumagairyokan.com/jp/

創業50年。その頃は盛岡にも情緒たっぷりたくさんの和風な旅館があったそうですが、東北新幹線が通ってからビジネスユースのホテルが乱立、今では旅館は13軒しか残っていないそうです。

入ると一枚板の廊下にしびれます。

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お部屋は清潔できれい。お風呂も洗面所も綺麗に掃除してあって使い心地がよいです。

そしてこのお宿はそこかしこに私の大好きな「民藝調」のものが飾られていること。凧、お面、、よ~く見ると外国ものも。

(といいつつアップの写真がない)

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民藝館にいくと日本のよいものだけではなく、柳宗悦などの民藝家が世界各地で見つけたよいものの収蔵館があるのですが、そんな感じでした。 

「民藝がお好きなんですか?」と聞くと、「自然にそうなったんです」と品があって笑顔の素敵なおかみさん。

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ご主人が各地で買ってきた凧やお面、お義母さまが好きだった各地のうつわをずっと50年間飾っていたらこういう風合いがでてきたそうです。

さらにすごいのは、お客様が「この宿にはこれが似合うと思って」と次々におみやげをもってくること。海外のものも多数。外国人のリピーターもしかり。ヨーロッパ、南米、アジア。。それを品良く並べています。

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日本の良さがわかるお客様にずっと愛されてきた形がつくりだす空間。

しかし最近の若い子は「お面こわい、気持ち悪い」とかネットに書く人もいるとのこと。。

この宿は、ありのままの日本の良さがわかる、好きな人が泊まる場所。

「自然になった民藝館!盛岡の町にはこんなお宿が似合っている。ずっと続けてくださいね!」といってしまいました。

1Fのこの空間は「熊ヶ井食堂」という夜は飲み屋さんになります。

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ベアレンビールはじめ岩手のお酒せいぞろい。旅人には嬉しい。

元おかあさまのお部屋を個室にしています。この感じ、ほっとする。。隠れ家的に知事さんとかがお使いになるそうです。

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そしてひとなつっこい番犬「ごんた」。3代目だそうです。癒される、たまらない。この犬に会うためにだけでも盛岡いきたい。。

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素泊まり5000円。でも泊まるだけではもつたいない。次はここで夕食&飲んでゆっくりしよう。また来よう。

上野桜木〜谷中のたてものめぐり ①

地元を愛するひとに町を案内してもらうと、その町に暮らしている人の息吹を通して町の歴史と生活がわかり、その町がぐっと身近になる。そんな経験を各地域でたくさんさせてもらって
しかしいざ自分となると、東京に長く住んでいるのに、結構知らない。どこを案内してよいのやら戸惑ってしまう。
憧れのエリア上野桜木周辺。かつて多くの芸術家や文化人が住み、最近は感度の高いワカモノで溢れかえっていて益々気になるエリア。
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お世話になっている富山城端の山口誠さんが「谷中の古きよき建物めぐり」を地元の方にご案内いただくと聞き、「わ、わたしもぜひおききしたい、そして東京に来た方をご案内できるようになりたい!」と図図しく参加したのでした。
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ご案内していただいたのは、このエリアある町並みを守り続けている「たいとう歴史都市研究会」の椎原晶子さん。
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笑顔ももの腰も柔らかで、素敵な女性。
お話を聞きながらご案内いただくにつれ、この町のもつ人を惹き寄せる独特の風情や情緒、そしてさんぽがとても楽しいのは、決して自然にではなく、こういう方々が必死に必死に守ってきたおかげなんだと痛感したのでした。
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待ち合わせは「カヤバ珈琲」。
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大好きな喫茶店ですが最近はいつも長蛇の列。
このカヤバ珈琲は大正5年から愛され続けたのですが、平成18年にいったん閉店となってしまいました。
そこでNPO化した「たいとう歴史ー」が仮受け新しい運営者を探して復活したそうです。
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卵焼きをはさんだ名物「たまごサンド」はかつて通っていた近所の方々に聞きながら再現したという、古きよきものを新しい人たちがリスペクトしながらの継続は、今多くの若いお客さんに受け入れられ、伝えられています。

この町のさんぽの心地よさは「古いいい感じの建物が残りつつ」「高い建物がない」「大きな道路がなく道が入り組んでいて楽しい」ことだと思います。
ここも都市計画でそこに大きな道路を作ろうとしたり高層マンション構想もあったそうです。そこを歴史的建物を保存することにより、道路建設を差し止め、高いマンションは6階までとする活動もされてきたそう。

そして財産なのはこの近くにある東京藝大の学生たち。
優秀な学生たちがこの界隈に下宿し、この町の良さを知った人たちが、卒業後もこの町に関わり、新しいものと調和させて活気づけているのです。

続いて向かったのが「市田邸」。
案内されないと決して入ることのない、明治の風情を残すお屋敷です。
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明治末期の日本橋の布問屋さんの豪邸で戦後は
藝大の学生の下宿先でもありました。
今は二階をシェア居住にして住んでもらうことで維持管理してもらい、一階のお座敷を芸術文化活動の拠点としているそうです。
現に案内された時に藝大生によるミニコンサートが開かれていました。
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ちょっとオシャレをした小さなお子さんと若いお父さんお母さんでたくさん。とても心地よい良い空気が流れてました。こんな素晴らしい空間でこんなステキな音楽を聴いて育ったら、きっと心が豊かな人生になるに違いないです。
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若い人に住んでもらって建物を維持。そしてイベントをしたりビジネスすることで町を繋げる。

その最たるものが「上野桜木あたり」。
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通りからちょっと入ったところの静かな場所にありますが、今人気のスポットです。
昭和13年に建てられた三軒屋の壁を取っ払い、路地と座敷で繋がっている場所。
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この風情ある建物棟には「谷中ビアホール」という風通しの良さそうな心地よい空間の地ビール屋さんと
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奥にはお塩とオリーブ屋さん、ベーカリー屋さんがあります。
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オリーブもパンも思わず買ってしまい、どちらもしっかり美味しかったです。

梅が映える三軒のうちの一軒は一階がイベントスペースで2階がやはりシェアハウスだそうです。
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この陽だまりいっぱいの畳の部屋「みんなのざしき」には
ちょうど雛人形が飾られていました。
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お顔が小さくて品があって美しい。この雛飾りもこのエリアを象徴しています。

まだまだ素敵なまち&たてものめぐりは続きます。つづく。。