レトローカル旅

レトロに出会い、地域と繋がる、最高のひとり旅

数時間前に繋がった人と町歩き

今回の旅は「数時間前につながった人に、その土地に着いたとたん町を案内してもらう」という現象が起きました。旅行はかなり行ってますが、こんなことは初めてで、会ったばかりの人と初めての土地を案内してもらいながら、肩を並べて色々おしゃべりとしながら歩いている感覚は、今思い出してもキュンとなります。
映画の中に入ったような、なんとも言えない不思議な気持ちと味わったことのない喜び。かけがえのない体験です。
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町歩き案内の詳細の前にそうなった顛末を少し。
佐賀の嬉野温泉に泊まった翌日の、長崎市内の宿がどうしても見つからない。。一か月前からチェックしていてもダメで、ひとりだから直前のほうが取れるかも、と直接電話してみたものの全て満杯。
五島に行くには長崎港に行かなきゃだし、どうしたものかと困り果ててFacebookでぼやくと、「長崎の知り合いに聞いてみましょうか」と手を差し伸べてくださる方が。
山口さんは、絹織物の産地で色気あるお祭りが残る富山•城端の街並み保存をされている方。でも一度しかお会いしていないのです。躊躇しましたが 、困っていたので、お言葉に甘えることにしました。

繋いでいただいたのは、「長崎コンプラドール」の田中潤介さん。
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「コンプラドール」というのは長崎の出島にかつていたオランダ貿易の仲買人のことで、町あるきを通して町と人をつなぐ活動をするNPO法人です。

私の所在など知らされずただ「ひとりで女性で無計画に旅している人がいるから」との情報だけで宿を取って下さる。そして電話でお話しすると、なんと私がずーっと気になっていた、長崎の町歩きツアー「長崎さるく」の仕掛人のおひとりだったのです。
そんなやりとりが長崎に着く3時間前だったのですが、なんと長崎バスターミナルまでお迎えにも来ていただき、長崎に着いたとたん、「プライベート長崎さるく」が始まったのでした。