【秩父めぐり】滞在時間2時間半。秩父さんぽに行ってきた
夏休み休暇を消化するための平日。昼間だけぽかっと空いており、散歩気分でふらっと行ってきました、秩父。滞在時間なんと2時間半。。
池袋駅からは時間優先で、贅沢に特急。夏休みでもあるし。行きは昭和から馴染みのレッドアロー号、帰りは「西武、やるね」と話題の、令和生まれの「ラ・ビュー」。
ころころとした車体と座席がかわいいー。
これで特急代700円はちょっとお得な気分。
所沢あたりからどんどん緑が深くなって車窓からの風景だけでも癒されます。東京の生活は酸素と緑が圧倒的に足りない。
西武秩父駅を降り、前から気になっていた黒門通りや番場通りをてくてく。歩いているとグッとくる建物だらけで早くもノックアウト。
なんですか、この見事な造形美。かつての洋館のようでいて、食堂?今も営業していらっしゃる。
昭和2年創業、かつての「カフェー」であったそうで、その後料亭としても営業。絹織物産業で栄えていた秩父のまちの面影を残します。
いつもなら絶対入るのだけれど、お腹いっぱいで断念。オムライスが絶品だそうで、「地域にねづいた洋食屋めぐり」も趣味としている私は、このためだけに秩父再訪を決定。
この「カフェパリー」をはじめ、渋い!たまらん!と足を止める建物には、必ず緑の「登録有形文化財」のマークが。
ここもそこも、気になるお店すべてに。
今も住んでおられる住宅もにも。こんな狭いエリアに重文だらけの街も珍しい。自分たちの町をとても大切にしているのがわかります。
秩父は大正時代から絹織物が盛んで、昭和初期には「秩父銘仙」がおしゃれ着として大流行。
路地のような道もかつては絹を扱う買継商で賑わっていたという。
木造のかつての商業建物を生かしながら、入りたくなるような良い感じカフェや雑貨屋が今は点在。
パン屋さんもまちの良さをわかっていらっしゃり、昭和レトロ推し。
今どきなカフェもあって、でも変に観光地化されていなく、洗練されかつおち着いた雰囲気であり、すっとまちに溶け込んでいる。地元野菜が色んな場所で売っているのも、嬉しい。
町のよさをみんながわかっていて共有している感じがしてなりません。
かつては思わなかったけれど、とても完成度が高い町だと思いました。どこかの段階で、きちんと町の資源の再発掘をしたんだろうな。住んでいる人が町を誇りにおもっている気持ちが伝わってきました。
町並みをぬけると、秩父神社が鎮座。有名な秩父の夜祭はこの神社の例祭、秩父地方の総鎮守。まちなかにあるのにここだけぎゅっと厳かで清い空気が流れていました。完全なるパワースポット。
「歴史が深く良い神社はお水取りが芸術」という持論が!勝手にあるのですが(震災で崩れてしまった阿蘇神社や岩木山の神社が筆頭)がここはまさにそうでした。美しいたたずまい。
この秩父駅界隈さんぽですっかり満足してしまいましたが、長瀞へも足を運んでみる。目的は、宝登山神社と天然水のかき氷。宝登山神社への道がきもちよかった。
クライマックスはかの「阿左美冷蔵」。レトロそうな本店に行くのを怠けて宝登山支店へ。
暑くないので待ち時間なし。
八ヶ岳に来たみたい。洗練されすぎている。。ドキドキする。。
一番おススメだという「蔵元秘伝極みスペシャル」をおとななので頼んでみたら、気分はもう鎌倉。
美味しいけれも、レトロ好きには選択ミス。日光や山梨の奥で食べた、天然かき氷に地元の採れたて果物シロップの美味しさを思いだす。
わたしにはふんわり大福の「ちちぶ餅」がご馳走でした。(個人差あり)
秩父でやりたいことの本当は、奥地の「小鹿野町」の古い町並みでゆっくりしてわらじかつ丼を食べたり、秩父は知られざるぶどうの産地だそうでワイナリーも訪れたい。やっはり丸一日、いや、温泉なんかもはいって一泊二日で楽しみたい。
秩父夜祭も一度は行ってみたい。
でも数時間でも立派な「旅」で相当リフレッシュできました。ひとりでもすすっと行ける。
疲れたらぜひお試しあれ!