レトローカル旅

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【東海道めぐり・小田原】<おみやげ>ういろうに小田原文化をみる

まちあるきをして好きな町になった小田原。なぜ今までココをすっとばして箱根や伊豆に行ってしまっていたのか。

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東海道の宿場町として面影をたっぷり残しながら、粋でクスッと笑ってしまうような茶目っ気あり、すぐそこには美しい海が広がっている。東京からも近いのに安くて美味しいお魚が食べれる。小田原おでんもなんとも上品。文化もたっぷり。そんな小田原の銘菓「ういろう」にノックアウト。

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ういろう、といえば名古屋や山口を思い浮かべるけれど、こちらが元祖。日本に渡り朝廷に典医として仕えていた外郎(ういろう)家の先祖が明の時代に中国から持ち帰った薬が朝廷で重宝されたそう。そのお薬のういろうを使って外国使節の接待に用いたお菓子が「ういろう」のはじまりだそうです。

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本家である小田原「ういろう」のお店では受け継がれたお薬とお菓子を販売、店内では薬を調合している風景も見られます。お客様がどちらの売り場にも絶え間なく来てささっと購入する姿は、地元で馴染み深く親しまれていることが伺われます。お薬のほうは原材料が少なくなっていることもあり、ここ小田原だけで対面販売のみで行っている貴重なもの。

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個人的には名古屋のういろうよりこちらのほうが断然好み。

味も食感もなんとも上品で、甘さも見事に程よく、下手したら1本まるごと食べられちゃいます。そこを抑えながらすこしずつかみしめて食べるのが至福。お茶請けに最高で夕食の後に必ず食べたくなるのが今の悩み。

 

この大きなお店の後ろには明治18年築の大きな蔵があり、ういろう家の歴史や先祖代々使われた貴重な道具があり、従来の日本人が持つ「しっかり

本人のしっかりきちんとしたものづくりをして大切に使う、というくらしをみることができます(要申込制、入館無料)

併設でカフェがあるのも、「ちょっと味わいたい」旅人にはうれしいものです。

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小田原は近いこともあり、気になるお店もたくさん。これからちょくちょく遊びに行こうと思います。

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