【埼玉群馬めぐり】<カフェ>軸のあるステキなお店巡り
週末ぐんま暮らしをする方が見つけたとっておきをご案内していただく小さな旅。2日目はより暮らしに根付いたモノばかりで胸が高鳴りっぱなしでした。
午前中はご自宅(別荘)へ。
途中、富岡製紙場がある富岡にて決して製紙場ではなく「おかって市場」に立ち寄り。
市街地活性化と地産地消推進のために、かつて繭の乾燥場だったレンガ造りの建物をリノベーションしたお店。
土地で獲れたお野菜やお花、手づくりの雑貨などを販売するほか、カフェのようなコミュニティスペースがあります。奥ではちょうど金継ぎ教室が開かれていました。
月に一度マルシェを開催、地元のカフェや雑貨屋さんが集まるらしく若者のセンスで町が活性化されていることが伺われます。
ついにご自宅へ。
南仏プロバンスのようなお庭の緑と花が眩しいおうち。小鳥がさえずり遠くに川の音も流れる理想郷。
おうちの中も細部に渡りセンスよく、かつ自然体で心地よく過ごせる空間で、お人柄を反映しています。
もし田舎に住むことがあったらこんな風にしたい、というお手本になりました。
お庭に咲くカモミールを摘ませていただくと、現世とはすっかり離れた時間に。
摘みたてのハーブいっぱいのお茶なんて、ティーバッグしか普段飲まない飲んモノとしては感動。目にも優しい。
デトックスとはこのこと。身体に溜まった疲れと汚れが流されていくようでした。
ああ、こういうものと時間をほんとうは カラダが欲しているのです、普段見て見ぬふりをしているけれど。
その後は高崎に向かってかわいいもの巡り。
果樹園に囲まれたアイスクリーム屋さん。
土地の果物や野菜を使って種類豊富。窓越しに果樹園が広がり気持ち良いです。
高崎市街に入って、素敵な珈琲屋さん。
お店の外観もご主人の外見もイケてるのに、対応も珈琲の淹れ方もとても丁寧で、気持ちいい。肝心の珈琲も美味すぎてすっかりファンに。奥様が作ったという、ショーウィンドウに並ぶお菓子の佇まいもなんとも素敵でした。
ここに再訪するために、高崎市街地を運転できるようになるのが当面の目標となりました。
ランチは、これまたずっと来たかった「群馬会館食堂」。群馬県庁と前橋市役所に挟まれた洋館の地下にある、1930年創業の老舗レストランです。
こういう役所近くにある、昔の趣きを残した老舗レストランがとてつもなく好きです。各地にいくつか残っていますよね。
洋食の代表格ちょっとずつの欲張りプレート。
デザートのプリンもレトロ。
最後はクライマックス、私の中でのメインスポット「スーパーまるおか」へ。
イオン高崎のほぼ隣に、堂々と構えるスーパー。
見た目も雰囲気も食料総合品のお店であるけれど、中に入るとちょっと、いえだいぶ違います。
社長が記したと思われる格言の数々。
全国津々浦々の生産者をまわり、社長が良いと思ったものだけ仕入れています。食が人の基本であること、だからこそ良いものを取り入れて欲しいという思いがビシビシと伝わってきます。
特にオススメは「社長シール」付き。
普通のスーパー以上にたくさん商品が並んでいるのに、どれもこれもハズレがなさそう。
思いある生産者によって作られたものを、思いある方がセレクトしているからでしょう。
実際私個人が各地で見つけた、いいな、という商品も並んでいました。しかし「各地のよいもの集めました」という次元ではございません。
例えばワイン売り場。
ラベルがない。どこで見つけてきたのだろう?尖ってます。
乳製品コーナー。
バターの値段が。。
尖っています。。
商品群のお値段は平均よりも結構高価だし、かなり癖のあるスーパーといえますが、お客さんはひっきりなしに来ていました。一定の顧客のココロをしっかりキャッチしています。
食は大事にしたい、家族にはちゃんとしたものを食べさせたい。。そこに価値を置くお客さんのニーズはいくらでもあるのです。
イオンの隣にあっても全く競合しなさそう。
このスーパーのビジネススタイルは、あまりに衝撃でガツンとやられて未だ興奮が冷めません。東京に帰ってきてもいわゆる高級セレクトスーパーの存在が薄らいできました。社長に会いたい、お話をお聞きしたい。。
今回ご案内いただいたところには共通点がありました。きちんとした軸と思いがあって、お客さんはもちろん、自分達以外の環境、または未来まで考えているお店。
こんな小エリアでもこんな素敵な場所がたくさんあることに救われ、また自分もそういうものを見つける審美眼を持ちたい、と強く思いました。
最後になりましたがこのセレクトをして運転までしていただき案内いただきました花村さん、本当にありがとうございました。私にとってはすごい宝物になりました。