レトローカル旅

レトロに出会い、地域と繋がる、最高のひとり旅

北三陸ブルーに触れる②青の洞窟をくぐる

弘前に行く前、三陸に行っていたのでした。
絶景あり、海の幸あり、そして従来地道で粘り強いヒトの強さがあるこの土地を、遠慮することなく訪れて、楽しんでもらいたいと思ってます。

そんな中、陸中海岸の絶景を海から楽しむ「サッパ船」クルーズを体験してきました。
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「サッパ船」とは、ウニやアワビを採る漁師さんの磯舟です。漁の合間に、海を知り尽くすプロの視点と操縦技で観光客を三陸の絶景を「海から」案内します。

場所は田野畑村の漁村集落。震災の被害が大きかったところです。
でも、元々は「体験型観光」の先進地で、北山崎などの景勝地をみておしまい、の「通過型観光」ではなく、漁師さんが作業や寝泊りに使う「番屋」を活用して、三陸の文化を伝えることをやっていたそうです。さっぱ船クルーズも震災前からあります。
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この漁村の風景「机浜番屋群」も震災で失われてしまいましたが、建て直して、再生の道を歩んでいます。
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机浜番屋のあるところがさっぱ船の出発地。漁船に乗り込みます。
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天気の良い、夏の暑い日だったのですが、出発すると海風が気持ちよいです。

風景がどんどん変わっていきます。

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海岸に沿って走るので、岩肌の感じもよくわかります。海の色も場所によって色々です。

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岩のそこかしこに、海藻が付着していました。立派でおいしそう。
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この自然の産物を、自分でも採れる「もぎたて体験」と、それを陸に上がってからシャブシャブで食べれる「採れたて体験」も同時にできるとステキだなーと思いました。
なぜなら三陸のワカメのシャブシャブって本当に新鮮で美味しくて、カラダが元気になります。ミネラルたっぷりでお肌にもいいです。
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漁師さんは片手でハンドルをさばきながら、グイグイ飛ばしていきます。
北山崎の展望台から遠くに見える岩穴。
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波が結構あったのですが、漁師さんの技でこの狭いところを潜りぬけます。
観光船では通れるところではありません。
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その昔カプリ島まで行って、晴天だったのに青の洞窟が見れなかったので感動です。

船はどんどん進んでいきます。
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そしてこんなに小さな空間にも挑みます。
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中に入ると、ひんやり。
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そして海がエメラルドグリーンです。
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三陸ジオパークのリアル体験。
テーマパークより感動的なのは間違いなし。

リヤス式海岸の断崖は様々な表情を見せます。
岩が象にみえたりゴリラにみえたり。
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そんなことも漁師さんが話してくれるから盛り上がります。
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アドベンチャー的な同舟の中、お客さん同士でも会話が生まれていました。
あっという間の1時間でした。

船長さんは震災のことも少し触れました。岸壁の堤防を簡単に波が通り越してきたこと、船と番屋が流されたこと。
こういうことって、直に聞くことではじめて自分の中に入ってきます。それに多くを語らなくても、まだまだ大変なことも感じとれます。
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ここを訪れるということは、自然に震災のことも知ることとなり、遠くでずっと気になっていることを現地で知る機会に恵まれるということ。

そして今回行った場所は観光に力を入れているところだからだと思いますが
現地の切実な声として、訪れてほしい、と思っています。

三陸の青くてスカッとする空気感や海の絶景、そして海の幸は以前と全く変わらないし、それにヒトの意地というか強さみたいなものも加わって、ますますパワーを帯びています。
少なくとも私は、蒼い海をみて、現地のヒトと話して、美味しいものを食べて、元気がでました。

そうそう、宮古のお寿司が相当美味しくて、1000円代。
自家製の醤油が練りこんでいて、自分では醤油につけずにそのまま手で食べます。
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三陸はちょっと遠いけれど、ここだからあるものに出会えます。


◾️さっぱ船アドベンチャーズ
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