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たからものさがし

日本の地域に根付いたよいモノ・コトを自分のフィルターを通じて記していきます。

下駄の音が鳴り響く、究極のおもてなし温泉

 
城崎温泉。昔から人気で温泉情緒たっぷり、そして地元のワカモノが盛り上げていると聞き、ずっと気になっていた場所。
関西のひとには馴染み深い場所ですが
東京からは結構遠くてなかなか行けない。
やっとで行くと、そこはわたしの中ではナンバーワンに輝いた素晴らしい温泉地でした。

風情や歴史、お湯の良さもさることながら、
「駅が玄関、道が廊下、宿が客間」という言い伝えの通り、街全体がまるでひとつの宿のように、一丸となって「最高級のおもてなし」をしているのです。

街の雰囲気は、まるで時代劇の中に入ったよう。明治の文豪たちが訪れた面影を残す、歴史の重なりこそが醸し出す情緒的な世界です。
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そして旅館やお店も大型が存在せず、昔から続くこじんまりとしたものが連なっていて、美しい。
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町中に7つある外湯の外観も一つ一つに個性があり、入ってみたくなる。
「一の湯」は歌舞伎座のよう。建
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「御所の湯」は風格あり、かつ和む、ホンモノ感。
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建築めぐりとしてもたのしめます。


お風呂自体もひとつひとつに個性。
「一の湯」はな自然の岩を積み上げた洞窟風呂。
「御所の湯」はおもてなしづくしの日帰り温泉。露天風呂の中に腰にジエットバスがあたる椅子があって滝をみながらゆっくりできたり、小さなこころ使いがそこかしこにあります。
比較的小さな「柳の湯」はアロマ&ミストが効いていたり。
外湯めぐりがあっても、同じようなものばかりが殆どなのに
城崎温泉はそれぞれが異なるので、ワクワクしながらたくさん巡りたくなります。
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そして驚くのがお客さんの数と笑顔。
夕方から夜になると、カランコロンと下駄の音が鳴り響きます。山に囲まれた温泉街なのでその音が反射して
心地よい音楽みたい。
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客層も特徴的。20代くらいのグループやカップルが多いので色とりどりの浴衣姿が温泉街を一層華やかにします。
私はこんな華やかな、そしてお客さんの笑顔がたくさんの温泉地をみたことがありません。
外湯めぐりを楽しみがら
射的屋さんで楽しんだり、途中にあるジェラード屋さんに寄ったり。パブもお土産屋さんもどこも人でいっばいでした。
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温泉街に行っても泊まる旅館から出ないことも多いのですが、ここでは皆、街に出てきて夜を楽しんでいます。

素敵な仕掛けが、宿で貰えるバーコード。首から提げるようになっています。
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これがあればすべての外湯が無料で楽しめます。無料だと色々楽しみたくなるから、下駄の音が鳴り止まない。。

そして街の中には随所に休憩できるスペースも。
特に情緒的な石畳みの橋の上にベンチがあり、柳から見える温泉街を眺めながら湯上がりビールを楽しめるなんて最高。
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夜の城崎温泉ジブリの世界のようでした。
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さらにさらに、宿には地元のワカモノが作ったというグッズが。
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志賀直哉の「城崎にて」を城崎温泉の解説付きで読めるミニサイズの本。ポケットに入れながらゆっくり回って欲しいという。万城目学の城崎を舞台にした本は濡れてもいいタオルカバー付き。
昔は旅館組合、物産店組合と完全分離していたそうですが、今は一緒になってやっているそうです。
思えば駅からの送迎バスも旅館単独ではなく各宿で人を降ろす旅館組合のものだし、荷物を駅前の荷物預かり所まで車でもっていってくれるサービスも。
外湯 ではお客さんをみてすばやくその旅館の下駄を用意していました。
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お客さんが気持ちよくなる、連携システム。
連携して街を盛り上げることで、下駄の音が鳴り止まない活気のある温泉街が出来上がっていたのでした。

お湯は志賀直哉が療養に来ただけあって、キツくないお湯。
わたしも楽しくて美味しくて、お湯もよくて熟睡し、芳しくなかった体調がよくなりました。

お湯に浸かり、地元の美味しいものをたべ、温泉街を楽しむ。すっかり疲れがとれて有難く思い、日頃お世話になっている人にお土産を買う。
日本人のDNAが求める、温泉と楽しみ方を最上級に叶えてくれるのが城崎温泉です。