レトローカル旅

レトロに出会い、地域と繋がる、最高のひとり旅

二戸のよいものめぐり

岩手・二戸。新幹線が止まるのに今も昔も決して目立ってはいないけれど、浄法寺塗、竹細工、雑穀文化など古くからあるよいものがたくさんあってずっと気になっていました。 「二戸に行きたいです」とわがままをいい、一緒にしごとをしてきた県女子さんとプ…

異次元だらけの花巻。童話と温泉とドイツカフェ

一年通った岩手。沿岸部は何度も訪れているのですが、内陸部はわかっていないことが消化不良。そこで休日を利用して花巻に。 花巻周辺は童話の世界。山の上を銀河鉄道の列車が上っていくよう、林の中を歩いていると葉っぱたちが会話しているよう。宮沢賢治が…

愛される盛岡の宿

町全体がしっとりしていて情緒的、何度訪れても飽きることがない盛岡。 どっしりと男らしい岩手山、情緒あふれ色気さえある北上川、中津川、古き良きたてものがまちなかに点在していて、歩いていると自分が映画の中に入ったような気分になります。刻んできた…

上野桜木〜谷中のたてものめぐり ①

地元を愛するひとに町を案内してもらうと、その町に暮らしている人の息吹を通して町の歴史と生活がわかり、その町がぐっと身近になる。そんな経験を各地域でたくさんさせてもらってしかしいざ自分となると、東京に長く住んでいるのに、結構知らない。どこを…

熊本「わいちゃ会議」

1月末、熊本市で行われた市民プレゼンテーションイベント「わいちゃ会議」に審査員として参加させていただきました。http://www.y-cha.com「わいちゃ」とは熊本弁で「すごい」という意味だそう。熊本市を元気にし、かつビジネスとなる企画を熱い市民がプレゼ…

唐津の素敵な夜

5月に旅行した際にひとめぼれしてしまった唐津。以来、公私ともども唐津の魅力普及活動に励んでいる私ですが、このたび唐津で講演させていただきました。大好きな土地でこんな機会に恵まれるなんて、シアワセすぎました。しかしこの後さらに極上を味わったの…

四谷ちょっとさんぽ

雨降る夜に四谷さんぽをしてきました。四谷といっても四谷駅周辺のみ。でもそんな小さなエリアのみでずいぶん楽しめます。好きなモノが似ている同僚が出産のためしばらく仕事を離れるので、お祝いも兼ねて、しごと帰りにぷらっといってきました。といっても1…

北三陸ブルーに触れる②青の洞窟をくぐる

弘前に行く前、三陸に行っていたのでした。絶景あり、海の幸あり、そして従来地道で粘り強いヒトの強さがあるこの土地を、遠慮することなく訪れて、楽しんでもらいたいと思ってます。そんな中、陸中海岸の絶景を海から楽しむ「サッパ船」クルーズを体験して…

盛岡さんぽ

盛岡は、言わずと知れた情緒たっぷりの素晴らしい街。何度いっても飽きることがないです。八戸に帰省してた頃、盛岡駅に新幹線が近づくのが楽しみでたまりませんでした。左手に雄大な岩手山、右手に北上川がしっとり流れ、特にキンと空気の張った雪景色が美…

弘前の熱い夜〜ねぷたとねぷた小屋体験

ディープな夜の街をご案内いただいた弘前路地裏探偵団のとったんさんに、翌日もまたお世話になっていたのでした。真っ盛りの田舎館村田んぼアートや古い町並みの黒石のこみせ通りに連れてってもらったり、ほんものの津軽三味線を聴かせてもらったり。そして…

弘前街あるき③ディープ編 夜の路地裏と横丁呑み

弘前、午前、午後の街あるきで十分満喫しているのですが、「これを味わえなきゃ弘前を知ったことにならない」との助言により「夕暮れ路地裏散歩とちょい呑み」ツアーも夕方から体験させていただきました。地元の方とじゃなかなかいけない、路地裏巡りと横丁…

弘前街あるき②ディープ編 かっちゃの女子ツアー

今回体験したかったのは「弘前路地裏探偵団」。観光スボットだけでなく小路や裏通りも案内することで街の文化と生活の息づかいを感じられる、現地の方の視点による街あるきツアーです。5月の九州旅行で訪れた長崎で、長崎の街あるき「長崎さるく」の仕掛け人…

弘前街あるき①ふつう編〜ひろさきはフランスです〜

洋館、教会、フランス料理、民工芸、珈琲文化。。津軽の厳しい風土を持ちながら独特の文化を持つ城下町、弘前。もう10年位ずっと憧れ続けていた町です。岩手に用事があるこの機に、足ををのばしてみました。そして弘前には違う目的も。気になる地域発街歩き…

北三陸ブルーに触れる①三陸鉄道と人とのちょっとした触れ合い

東北沿岸部に旅してほしい、という想いがずっとあります。今回機会に恵まれ、北三陸を巡りました。盛岡からまずは岩手・久慈に向かいました。ずっと気になっていた文化会館。黒川紀章設計であまりに大きく写真からはみでます。ここに小久慈焼や大野木工とい…

町の息吹を感じる感動ツアー「長崎"プライベート"さるく」

思いもかけず「長崎さるく」の仕掛け人とつながり、長崎に着いたとたん「プライベート長崎さるく」がはじまったのでした。「長崎さるく」はずっーと気になっていた存在。いわゆる観光スポットではなく、小さな路地を入ったところや曲がりくねった石畳の坂道…

数時間前に繋がった人と町歩き

今回の旅は「数時間前につながった人に、その土地に着いたとたん町を案内してもらう」という現象が起きました。旅行はかなり行ってますが、こんなことは初めてで、会ったばかりの人と初めての土地を案内してもらいながら、肩を並べて色々おしゃべりとしなが…

有田さんぽ

乳白色の磁肌繊細で優美に描かれた絵付けやなんとも言えない藍色の紋様に惹かれる有田焼。九州に行きたかったひとつが、有田焼を見る、知ることです。今右衛門窯、辻常陸窯、深川製磁などの伝統的なものから雑貨感覚で買えるものまで多種なのも魅力です。有…

唐津の情景⑤絶景だらけの唐津とその周辺

さらに、唐津とその周辺は絶景だらけなことを知ります。私がこれまで訪れた唐津スボットを聴いた河上さんが、まず案内してくれたのは虹の松原。広大な松林の中にも美味しいが2つ。唐津みやげ「松原おこし」のお店。鏡山をかたどった三角形の包みがレトロで…

唐津グルメ

「唐津というのは食の文化が発達している」とも昔から聞いていました。グルメ本なら福岡版、ではなく「福岡•唐津」版だ、と。今はミシュランも放っておかなくなりましたが、グルメじゃないわたしも気になるお店がたくさん。短い滞在ではとても回りきれません…

唐津の情景④唐津焼窯元巡り

思えば唐津という土地を最初に意識したのは、社会人になりたての頃。先輩編集者が「唐津にはほんものの店が揃っている」といっていて、そんな町ってきっと文化度も高いんだろうなぁとぼやりと思ったのを覚えているのですが、あれから20年、訪れると想像以上…

唐津の情景③波の音で目覚める宿

窯元巡りをしてすっかり満足した後、二泊目の宿に着きました。部屋に入ると疲れを吹き飛ばすような景色が広がっていました。「唐津シーサイドホテル」。最近DHCが買収したそうですが、気持ち良いサービスが行き届いていました。デッキもあって、ゆっくり海を…

唐津の情景②ほんものの宿洋々閣

唐津は宿も格別でした。今回長旅なので宿代を抑えたのですが、どうしても泊まりたい宿が唐津にありました。「洋々閣」。明治26年創業の老舗宿。波音が聞こえるほどの海の近くにあります。唐津の歴史と洗練さ、情緒さをぎゅっと凝縮したような、そして細部ま…

唐津の情景①歴史に触れるまちあるき

その土地に降り立った途端、あ、ココ好き!と直感する町があります。流れる空気感、落ち着いた佇まい。そんな町はたいてい歴史があって独自の文化があり、食べものが美味しく、街歩きが楽しい。唐津は、まさにそんな町でした。情緒的で大陸的。港町だから荒…

出張するなら八戸へ①電車に乗って港町はしご酒

先日八戸に行ってきました。八戸といえば、観光プロモーションの大お手本、他の自治体の憧れのような存在です。八戸で育ったこともあり、私自身もこの街に関心を持ち続けていたのですが、新幹線が開通した辺りからコンテンツの切り方、観光商品の開発がずば…

下駄の音が鳴り響く、究極のおもてなし温泉

城崎温泉。昔から人気で温泉情緒たっぷり、そして地元のワカモノが盛り上げていると聞き、ずっと気になっていた場所。関西のひとには馴染み深い場所ですが東京からは結構遠くてなかなか行けない。やっとで行くと、そこはわたしの中ではナンバーワンに輝いた…

花と緑に囲まれた自家農園カフェ

どこか遠出をするときは、同僚の編集者にも聞いたりします。やっぱり色々詳しい。群馬の担当に聞いてずっと気になっていたところに、目的地途中のランチで立ち寄ってみました。川場村にある「ティアツリー オーチャードカフェ」。果樹園や田畑が広がる丘の上…

粋と色気と力強さの「平成中村座」

昨日千穐楽になってしまいましたが、 先日「平成中村座」に行ってまいりました。歌舞伎にはとても興味があるのに、なかなか身近になっていない世界。 あまり知らない私がとやかく言えたギリではありませんが、 平成中村座、見事でした。 魅せる、魅せる、魅…

いわきスイーツとそぞろ歩き

「港町はスイーツ文化が発達している」が持論です。 銚子、宮古、気仙沼などで勝手に確信。ちょっと違うかもしれませんが 、鶴岡、山陰各地でも思いました。 想像するに、漁師さんがエネルギーを使うので甘いものを欲しがる? ぼうろ、大判焼きなどの昔から…

一緒に泳いでる気持ちになれる水族館

先月ですが、福島 いわきを訪れました。日帰りなのでまだまだ知らないに等しいのですが、「いわきよいとこ、日帰りでも一度行くべし、ハワイアンリゾートだけでなく」です。その最たるが「アクアマリン ふくしま」。2000年にオープンした、環境と教育に力を…

靴を脱いで上がる美術館

浜松の短い滞在で次に向かったのは、秋野不矩美術館。 私が「美術館がこうだったらといいのに」と思っている「靴を脱いで上がって、座って観る」を実現している美術館。藤森照信氏の設計。 しかし当日は展示会の隙間で閉鎖中。また来よう、と諦めていたので…