レトローカル旅

レトロに出会い、地域と繋がる、最高のひとり旅

熊本「わいちゃ会議」


1月末、熊本市で行われた市民プレゼンテーションイベント「わいちゃ会議」に審査員として参加させていただきました。
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「わいちゃ」とは熊本弁で「すごい」という意味だそう。熊本市を元気にし、かつビジネスとなる企画を熱い市民がプレゼンテーションし審査員や参加者と繋がってビジネス化していく、という場。
私のライフワークど真ん中。そんな貴重な場に立ち会えることが有難くて、とても楽しみにしていました。

会場は「未来会議室」という、ワークシェアリングやレンタルスペースもある空間。
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かわいい学生がこんな高い場所で勉強していてかなりポップ
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てっきり公共施設と思いきや、パチンコ店のオーナーが使っていないスペースを有効活用したく生まれたそう。
こういう「場」があるだけで、人がつながるきっかけになり町が活性化する大きな要素となります。CSRとはいえ感服。

このスペースの一角でイベントは行われました。

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審査員はトラベルジャーナリストの寺田直子さん、オーガニック農産物販売だけでなく、路上生活、生活保護者などの就農支援を行う小島 希世子さんなど「ずっと会いたかった」方。
特に寺田直子さんは20代から憧れていたのに、道中ご一緒でき、気さくでご親切で、言葉のひとつひとつに深みがあり論理的で、すっかり憧れの女性になってしまいました。
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もう一方、大ファンになってしまったのはMCの大桃美代子さん。
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場を盛り上げつつ進行するのはもちろん、農業、地域活性にも精通し、時折事例も交えながらその場にあった審査員以上のアドバイスをされていました。
さらにオフの場でとプライベートでもとても気さくで場を盛り上げ、かつ博識で、芸能人というよりも“美しい大学の先生”と話しているようでした。

メインの市民によるプレゼンテーションは
農業と企業をつなげる、空き家&教育旅行、おおにぎりコミュニティ、熊本を世界観光都市にするためのスマホビジネス、など。
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第一回目の行事なのに聴講者も大勢で、このプレゼンターとビジネスとして組みたい、という方もたくさん生まれ、まさに市民と市民がつながる場でした。そんな場に立ち会えて興奮しっぱなしで、私は大したことを言えないので、この場を讃えたい、応援したい、ちょっとでも元気づけたい、という一心でした。
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もうひとつ感服するのはこの会議、熊本市観光プロモーション課の主催。お金の使い方は色々だろうに、こんな素晴らしい企画を採用した、ご英断。
すぐにはお金が落ちないけれど、このような場を作ることによって市民のモチベーションを上げ、つながり、ジワジワと漢方のように町が盛り上がるはずです。
ぜひ今後も続けてほしいと思いました。
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この場だけでも相当なよい経験でありがたかったのに
さらに素晴らしい時間が続いたのでした。

審査員のおひとり、放送作家&劇作家の横山龍太さんが経営するお店で、熊本市と企画会社フラッグスさん、審査員や参加者大勢で打ち上げ。
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この場でも寺田さん、大桃さん、そして東海大学エコツーリズムの小林先生とツーリズム、地域活性、観光などについて次から次へと熱く語ったのでした。
自分の専門、でも各界に精通したすてきな女性たちが次々語る全てが、わたしにとっては貴重で、
わたしにとっては最大の至福の時間でした。

この中で印象的だったのは
「ラグジュアリーとは何か」という寺田さんのお話。
外国人にとっても、贅沢にお金をかけることではなく
「一輪の花をテーブルに置くココロ」とだそう。

心豊かになれる瞬間を、みんな旅に求めてる。
色んなヒントをいただいた夜でした。  
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横山さんのお店で美味しい肉鮨や馬刺しを
いただいたのに、あまりに楽しい時間で話に興奮して、写真をとらなかったのが無念です。

〆は夜中の11時にまだ空いているケーキ屋さんで熊本市民に永く愛されるスイーツ。
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緑の銀紙に包まれたケーキは、生地に洋酒がたっぷり染み込んである「リキュールマカロン」。ちょっと素朴で、昭和の人間なら懐かしくて、病みつきに。
ああ今思い出しても頬がほころんで、
このためにまた熊本にいきたくなります。

夜中に食べてしまい罪悪感にかられながら
今日の幸せをおもったのでした。
こんな会議をやってしまう企画会社、通してしまう熊本市、プレゼンして繋がる熱い市民、そして集まる素敵な方々。
そんな中に自分も身を置けるなんて、ありがたい限り。
熊本パワーに背中を押されてわたしも大きな糧となる、忘れられない日でした。

熊本の今後がとても楽しみです。絶対大丈夫な風格ある都市。
わたしもこの日を財産にお役にたてるよう、精進しようと決意しました。






唐津の素敵な夜


5月に旅行した際にひとめぼれしてしまった唐津。以来、公私ともども唐津の魅力普及活動に励んでいる私ですが、
このたび唐津で講演させていただきました。
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大好きな土地でこんな機会に恵まれるなんて、シアワセすぎました。

しかしこの後さらに極上を味わったのです。
今回わたしを呼んで下さった、ギャラリー一番館代表 坂本直樹さん方のご案内による
唐津の夜案内」が始まったのです。

あまりにもオシャレで、全てが異空間で、あれは夢だったんじゃないかと思う位、素敵な素敵な夜でした。思い出してはウットリです。

その日はちょうどボジョレーヌーヴォーの解禁日で、講演会場の近くの海沿いのホテル「唐津シーサイドホテル」で美味しい赤ワインを味わわせていただいた後、ほろ酔い気分で街へくりだしました。

まずは唐津で40年以上続く老舗バー「ヘネシー」。佇まいからして、うっとりです。
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中に入ると、タイムスリップしたような異空間、だけれど決して古びてなく、とても洗練されています。
照明も程よく明るくて
とても心地がよいんです。
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マスターも素敵な笑顔で、紳士的で
きっとここでは酒に呑まれるなんてことなく、明るい気持ちでよい時間を過ごせそう。
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わたしが唐津在住者で酒好きだったら間違いなく通います。
並んだお酒の佇まいもテーブルの感じも、それにコースターの色合いやフォントも、全てが品があって落ち着いてて、でも高級すぎず、程よい感じです。
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あまりにも素敵なのでコースターをおねだりして、マスターのサインをいただきました。
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その後は唐津の鯖寿司が美味しいお店だといいます。主催の西日本新聞さんが設けてくださった席です。恐縮です。
ご案内していただいた時、うわー!と声をだじした。
以前通りがかった時、独特の雰囲気を醸し出していて入ってみたいな、と思っていたお店だったのです。
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ショーウインドウに、お寿司ではなく、唐津焼のみが並んでいるところが既にたまりません。

こちらも中に入ると、全くの異空間。振り子時計が止まっているようなタイムスリップしたようで、映画の中に入ったようです。

ここはジャックマイヨールが度々訪れた場所だそうで、柱になんとサインも残っています。
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しかも驚くのが、こんなに日本的なお鮨屋さんなのに、奥にとっても大きなワインセラーをお持ちなのです。
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こだわりの唐津のお鮨にこだわりのワイン。ジャックマイヨールさんもたまらなかったのでしょう。欧米の方に教えたいお店。

私は、唐津焼のおちょこを選んで、
唐津の酒をみながら
唐津焼のうつわにのせた玄界灘の魚と
唐津の鯖寿司を味わいました。
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静かに語らいながらの楽しい時間でした。
鯖寿司の写真を撮り忘れてしまったのですが、「こんな鯖寿司食べたら他のを食べれなくなってしまう」と言ってしまったほど絶品でした。

大人はシアワセ、と痛感。

そしてシメは、私のわがままにより
カフェルーナさんという、唐津焼の器でだすコーヒー屋さんへ。
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こちらはこんな可愛い唐津焼もお店で売っていて、女子には特にオススメです。オーナーの女性も可愛らしい。


この3つのお店は、歩いてすぐの場所で、駅からもすぐ近くです。商店街の中心にあります。

唐津は歴史ある街だけあって、夜の街の雰囲気もレトロでノスタルジックな気持ちになります。ぼやーと霞ががってて、ちょっと静かでほんとうに夢の中にいる気分です。

講演でも述べさせていただいたのですが、
唐津は街ナカだけでもすべてがそろってます。
グルメ、歴史的スポット、スイーツ、唐津焼、そして絶景。
しかし昼だけじゃなく夜も歴史の刻みと重みが街の随所に染み込んでいることを知りました。
 大人なら、この感じはたまりません。
そしてさらに私は普及活動を深めるのでした。
ぜひ、この魅力を味わいにみなさんも唐津へ。














四谷ちょっとさんぽ

雨降る夜に四谷さんぽをしてきました。
四谷といっても四谷駅周辺のみ。でもそんな小さなエリアのみでずいぶん楽しめます。

好きなモノが似ている同僚が出産のためしばらく仕事を離れるので、お祝いも兼ねて、しごと帰りにぷらっといってきました。
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といっても10年ぶり位の無理矢理5時ピタ。柳宗理デザイン事務所のそばにある「柳ショップ」が18時に閉店してしまうからです。

柳宗理の台所用品やカトラリーをちょっとずつ集めているのですが、四谷に柳宗理デザイン事務所があり、ショップもあるという情報を聞き付けて気になっていました。
お誘いした20代後半の同僚は大学生の時、バイト代を柳宗理鍋やフライパンに全部注ぎ込んだというツワモノ。

四谷駅近く、でもなかなかわかりづらい裏道を一本入ったところの昭和レトロなアパートの一階にショップはありました。
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雨で夜だったので建物は撮らなかったのですが「住みたい!」と思うようなシブ古い佇まいでした。隣の建築事務所も昭和モダニズム。

中に入ると本当に1坪位で棚が2つあるだけの小さな空間。同僚のお腹が大きいので柳宗理椅子を用意してくれたのですがそうすると身動きが取れなくなりました。
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フライパンや鍋だけでなく、柳宗悦が指導した出西窯や因州中井窯もありました。風合いが美しくてしばしうっとりしてしまいました。
縁だけは素焼きのままでワザと釉薬をかけない、焼くときに重ね合わせたらでてしまう、お皿の底の跡をなくす、などを指導していたとのこと。

フライパンも鉄だけではなく、今はセラミックもあるそうです。
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柳宗理デザインは百貨店や雑貨屋さんなどそこかしこに展開されてますが、
鉄鍋やトレーなどあまりみたこともないものもたくさんあり、2人で終始興奮しっぱなしでした。
お店の人と話しが弾むと「この用具はこうも使えますよ」という多様な使い方や「わたしも使ってるけれど、大した手入れせずに何年も経つ」とか教えてくれて、道具がぐっと身近になります。
結局、代表作品である「器に注ぎやすい」蓋つき鍋とザルを購入。
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小さなフライパンや品切れしてなかったスチールボウルは、またの機会にきっと死ぬほど愛しているだろうショップの方と会話しながらちょっとずつ揃えようと思いました。

すっかり長居をした次に向かったのは
四谷駅近くのたい焼き「わかば」。
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たい焼きさここが一番のお気に入り。
あんこが品が良く甘すぎず、かつ尻尾までぎっしり詰まっているのです。
お店ではイートインもできます。
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焼きたてのパリッパリです。
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ホクホクを食べていたらシアワセになり、今日あったイヤなことも忘れてしまいました。
湯呑み茶碗もお皿もお持ち帰り用の包み紙もかわいい。
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同僚は鯛焼きが大好きだったらしく、箸置きも鯛焼きにしてるくらいだそうで、これまた喜んでいて良かったです。
かわいい女性が喜ぶと嬉しくなるおじさんの心境ときっと同じです。

その後は四谷駅前にあるレトロ喫茶「ロン」へ。
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この喫茶店、前から相当気になっていましたがレトロ喫茶ブームの昨今、女性誌の表紙にもなっています。
そしてつい大阪芸大などを設計した高橋靗一の初期作品でもあります。一階と二階が吹き抜けになっています。
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席から眺める光景も絵になります。
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二階に上がる螺旋階段もライトも
品があって落ち着きます。
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雨降る夜にぴったりな空間でした。。ここでゆっくりするのは結構な贅沢なこと。
メニューには、クリームソーダ、ミルクセーキ、レモンスカッシュもありました。
卵サンドと珈琲をオーダー。
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卵が甘く仕上がっていて「お好みで」と添えられた塩を振ると、ぐっと美味しさが増しました。

17時に会社を出て、3時間弱のさんぽ。
日々追われて余裕がない自分にとってはいつも通っている場所なのに、ちょっとした旅行をした気分になりました。
近くても、常に旅はできますね。





北三陸ブルーに触れる②青の洞窟をくぐる

弘前に行く前、三陸に行っていたのでした。
絶景あり、海の幸あり、そして従来地道で粘り強いヒトの強さがあるこの土地を、遠慮することなく訪れて、楽しんでもらいたいと思ってます。

そんな中、陸中海岸の絶景を海から楽しむ「サッパ船」クルーズを体験してきました。
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「サッパ船」とは、ウニやアワビを採る漁師さんの磯舟です。漁の合間に、海を知り尽くすプロの視点と操縦技で観光客を三陸の絶景を「海から」案内します。

場所は田野畑村の漁村集落。震災の被害が大きかったところです。
でも、元々は「体験型観光」の先進地で、北山崎などの景勝地をみておしまい、の「通過型観光」ではなく、漁師さんが作業や寝泊りに使う「番屋」を活用して、三陸の文化を伝えることをやっていたそうです。さっぱ船クルーズも震災前からあります。
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この漁村の風景「机浜番屋群」も震災で失われてしまいましたが、建て直して、再生の道を歩んでいます。
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机浜番屋のあるところがさっぱ船の出発地。漁船に乗り込みます。
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天気の良い、夏の暑い日だったのですが、出発すると海風が気持ちよいです。

風景がどんどん変わっていきます。

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海岸に沿って走るので、岩肌の感じもよくわかります。海の色も場所によって色々です。

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岩のそこかしこに、海藻が付着していました。立派でおいしそう。
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この自然の産物を、自分でも採れる「もぎたて体験」と、それを陸に上がってからシャブシャブで食べれる「採れたて体験」も同時にできるとステキだなーと思いました。
なぜなら三陸のワカメのシャブシャブって本当に新鮮で美味しくて、カラダが元気になります。ミネラルたっぷりでお肌にもいいです。
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漁師さんは片手でハンドルをさばきながら、グイグイ飛ばしていきます。
北山崎の展望台から遠くに見える岩穴。
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波が結構あったのですが、漁師さんの技でこの狭いところを潜りぬけます。
観光船では通れるところではありません。
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その昔カプリ島まで行って、晴天だったのに青の洞窟が見れなかったので感動です。

船はどんどん進んでいきます。
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そしてこんなに小さな空間にも挑みます。
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中に入ると、ひんやり。
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そして海がエメラルドグリーンです。
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三陸ジオパークのリアル体験。
テーマパークより感動的なのは間違いなし。

リヤス式海岸の断崖は様々な表情を見せます。
岩が象にみえたりゴリラにみえたり。
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そんなことも漁師さんが話してくれるから盛り上がります。
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アドベンチャー的な同舟の中、お客さん同士でも会話が生まれていました。
あっという間の1時間でした。

船長さんは震災のことも少し触れました。岸壁の堤防を簡単に波が通り越してきたこと、船と番屋が流されたこと。
こういうことって、直に聞くことではじめて自分の中に入ってきます。それに多くを語らなくても、まだまだ大変なことも感じとれます。
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ここを訪れるということは、自然に震災のことも知ることとなり、遠くでずっと気になっていることを現地で知る機会に恵まれるということ。

そして今回行った場所は観光に力を入れているところだからだと思いますが
現地の切実な声として、訪れてほしい、と思っています。

三陸の青くてスカッとする空気感や海の絶景、そして海の幸は以前と全く変わらないし、それにヒトの意地というか強さみたいなものも加わって、ますますパワーを帯びています。
少なくとも私は、蒼い海をみて、現地のヒトと話して、美味しいものを食べて、元気がでました。

そうそう、宮古のお寿司が相当美味しくて、1000円代。
自家製の醤油が練りこんでいて、自分では醤油につけずにそのまま手で食べます。
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三陸はちょっと遠いけれど、ここだからあるものに出会えます。


◾️さっぱ船アドベンチャーズ
たのはたネットワーク

盛岡さんぽ


盛岡は、言わずと知れた情緒たっぷりの素晴らしい街。何度いっても飽きることがないです。
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八戸に帰省してた頃、盛岡駅に新幹線が近づくのが楽しみでたまりませんでした。
左手に雄大な岩手山、右手に北上川がしっとり流れ、特にキンと空気の張った雪景色が美しくうっとりしたものです。
そして調子を崩していた時枕元にはいつも盛岡のガイドブックを置いていて、「落ち着いたらいきたい」と憧れの街になっていました。

そんな執念が届いたのか、昨年末より盛岡に何度か足を運ぶ機会がありました。秋、冬、春、夏。いつ訪れてもこの街は魅了しますが、個人的には冬と秋の寒い時期が格段に美しいと思います。
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といっても、いつも同じところを巡る、ずっと初心者のまま。初心者向け?盛岡さんぽをまとめます。

まずは駅を降りて材木町に向かいます。旭橋から望む美しい山と川の情景も盛岡ならでは。
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この橋を渡ると材木町。民工芸のお店「光原社」があります。
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一戸の竹細工、浄法寺漆器など岩手もの、弘前のあけび細工などが置いてあるのですが、うつわは小鹿田焼や、小代焼など九州ものが多いです。
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その奥には珈琲屋さんや宮沢賢治の資料館があり、ここをゆっくり巡るのが落ち着くので毎回行ってしまいます。
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「可否館」は小さな空間で、光原社の制服を着た女性がひとりでやっていて、珈琲を淹れる佇まいとステンドグラスと静寂さが異空間です。(写真撮れる雰囲気ではなかった)寒い冬にここでゆっくりするのが好き、と知人がいってたのを思いだしました。
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材木町から歩くと15分位、また100円バスで10分弱で、有名な石割桜城址公園がある中心部へ。
このエリアは街あるき、おさんぽに最高の場所。
戦火を逃れたおかげで、木造の味のある家や明治時代の洋風建築も残っています。
県庁の隣に古い公会堂。
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地下が洋食屋さんになっていて、クラシックな異空間。ランチは1000円ちょっとのコース。
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トンガリ屋根の消防署があったり、旧岩手銀行の建物があったり。
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中心部を流れる中津川がこれまた情緒的。
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ここからみえる建物の奥の通りに、昔からの竹細工屋さんや南部織、南部鉄器さんがあって、はしごするのが楽しいです。
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また盛岡といえば喫茶店。他の都市とはレベルが比にならない気がします。喫茶店もそれぞれ特別な空気が流れていて情緒感たっぷりなのです。
有名どころを廻ってみて、お気に入りが2つ。
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ご夫婦でやっていて、お父さんの焙煎する豆の匂いが充満していています。
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昔から同じように焙煎してきたことを自然に物語る背中がかっこいいなぁと毎回思います。
時を重ねてきたからこそ生まれる、なんともいえない空気感。自然に肩のチカラが抜けて、コーヒー豆の香りに癒されて
時が経つのを忘れてしまいます。
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ゆったりとした時間が流れているのに、ひっきりなしにコーヒー豆を買いにおきゃくさんが訪れていて、町に愛されていることも伺えました。

そして取材拒否だった、街の中心部の隠れ家。
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比較的新しいお店なのですが、ここもとてもゆったりとした時間が流れてます。
窓が額縁みたいになっていて、小さな通りを歩く人々が絵のよう。
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珈琲も美味しいです。
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それに土日に開かれる神子田朝市も忘れられません。
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野菜や果物、お漬け物、乾物なんでも揃っていて驚くほど安くて美味しい。
リンゴは7個で200円でした。
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盛岡大好きな人は多いし、あまりにも有名な場所でいまさらですが、
この街の魅力は、きっと昔から変わらぬ姿でいることと思います。
この街の良さを住んでいる人がよくわかっていて、この街が大好きでこの流れる空気を大切にしていることがわかります。
きっと、また疲れたら、行きたくなると思います。







弘前の熱い夜〜ねぷたとねぷた小屋体験

ディープな夜の街をご案内いただいた弘前路地裏探偵団のとったんさんに、翌日もまたお世話になっていたのでした。真っ盛りの田舎館村田んぼアートや古い町並みの黒石のこみせ通りに連れてってもらったり、ほんものの津軽三味線を聴かせてもらったり。

そしてとったんさんは夜はねぶたに参加。「せっかくだから参加せ」とのお誘いに勇気がなくお断りしていたのですが、「こんな機会二度とない、乗っかるべきだ」と思い直し、勇気をもって参加することにいたしました。
この勇気って大事。
この後の熱く長い夜はわすれられません。
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所定の位置に足を運ぶと、他の山車よりひときわおどろおどろしい、というかちょっとつっぱってる?感じの山車と群がる人たち。一瞬、いえ相当躊躇しました。
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とったんさんもこんな感じ。
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カッコいい。。

山車の出番を待つ若いコも、モヒカンだったり、それが却ってわたしのまじめ人生に欠如した世界で、やたら興奮してきます。

この山車は電気ではなく、中にロウソクを灯して光を放っています。
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ほかの山車と比べるとライディングは弱くなるのですが、このほうが絵が生きものになって動きだす感じで、いいなと思いました。山車は目立てばいいってもんじゃない、との格言、納得。

そして多分山車の上に乗っかる人は取り仕切る大将みたなものだと思いますが、とったんさんはそうだったのでした。
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そして上がってこい、という。
そんな男社会の聖域に行っていいのか?と躊躇するけれど「好意には乗っかれ」と自分に暗示をかけて、あがっていきます。

ねぷたの上からの景色をみて、なんだか涙がしばらく止まりませんでした。
感動です。これぞ祭りのチカラなんでしょうか。
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ギリギリに参加を決めたので、当然浴衣やはっぴなどなく、この私服で出るのが申し訳ないなあと思ってたのですが
出発間近なのに、わざわざご自宅に戻って取ってきてくださった方が。
丁重にお礼を言うと
「とったんの客だから」とおっしゃる。
ありがたい。
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そして横浜や北海道から参加した女性もいて「一緒に歩きましょう」とか色々気を使ってくれて、輪に入りやすくしてくれて本当にありがたかったです。
そして山車を引く頃には最前列を陣取っていたのでした。
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ねぷたは見るもんじゃなく参加するもんだ」とチームの方が口を揃えていっていたのがわかってきました。
この興奮ってほかのものにはない感じ。だから祭りってあるんだなぁと。
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写真を沢山撮ったのに見事に上手くとれてないのですが
観客が喜んでみている姿がとても印象的でした。

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ひときわ拍手が起こるのが、扇ねぷたをくるくる回すとき。
男衆が縄でグルグルまわします。
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モヒカンの子達がやたら興奮してはしゃいでて、ギリギリな感じ。
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この子たちが弾けるためにお祭りってある気がして、微笑ましいです。
お祭りがあるところで育つ人はしあわせもの。

興奮しきりのあっという間の時間でした。

通りをねけてハケると、山車が除雪車によってレッカー移動してるのも、さすが北国でした。

そしてとったんさんが「あがってこいあがってこい」というようなことをまた言う。どうやらねぷた小屋まで来なさいということらしい。
山車の倉庫で打ち上げをするという。
もちろん図々しさ全開になっていたので
参加させてもらうことにしました。

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しかも上座のような一段高いところにとったんさんはじめ重鎮がいて、皆んなを見下ろしており、そこに図々しく座ったのでした。ちょっと怖そうな兄ちゃんが多いし上下関係をきっちり守ってるのが伺えたのでこれも躊躇しましたが、
考えてみたら、わたしこそ年輩者なので開きなおりました。

このチームの参加初日。さぞコメントつきの反省会があると思いきや、それぞれ黙って飲むだけ。
日曜日の夜ということもあり、飲んだ人から意外にさっさと帰ります。

そんな中、会社の飲み会も絶対一次会で帰る協調性のない私が 、よなよな最後までいてとったんさんを見送り、後片付けもして、最終退館者となったのでした。
それだけ居心地よく、楽しかったのです。
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このチームで30年以上も続けてる、地元に根付きお祭りを愛している方々のお話はどれも面白く、敬服することの連続。
高校生の時に立ち上げ、それから30年続けるって、なんてすごいことでしょう。色んなことがあったことも垣間見れます。でも続ける。
なんでですか、と聞いたら、お祭りがあるからだ、と。胸打たれました。。

私はねぷた祭りよりこの時間のほうが記憶に深く残ってます。この空間を味わいにまた行きたいと思う位。

今回の弘前での貴重な数々は、わたしの見えないとこらで人の繋がりと信頼関係があってのこと。
自分もこれからその辺を意識して、縁ある人にはなるべくできることをしよう、と教えられた時間でもありました。














弘前街あるき③ディープ編 夜の路地裏と横丁呑み

弘前、午前、午後の街あるきで十分満喫しているのですが、「これを味わえなきゃ弘前を知ったことにならない」との助言により「夕暮れ路地裏散歩とちょい呑み」ツアーも夕方から体験させていただきました。
地元の方とじゃなかなかいけない、路地裏巡りと横丁呑みもつくツアー。
地元の方と呑みにいける、ってだけでとても嬉しいです。ねぷた」も見てみたかったのでねぷた見学つきにもしてもらいました。そう、ご紹介をいいことに案内人と1対1のプライベートツアーにしてくださったのです。

ディープになることは想像してましたが、想像以上の、自分にとっては嬉しくてたまらない夜になりました。
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夜の部を案内してくださったのは「とったんさん」。本業がトタン屋さんだからだそうです。
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「見かけによらず優しい人気モノ」とは聞いてましたが、納得。男っぽいことばに優しさがあり、青森育ちとしては「やっぱこれだわー」とほっとします。

まずは弘前公園のお堀沿いに並ぶ、スタンバイ状態の山車を観に。
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びっくりするのが、とったんさんと一緒に街を歩いていると3メートルおきくらいに人が挨拶するのです。弘前市民の半数以上が知り合いなんじゃないか。。
街の親分的存在と、地元テレビにもでているらしく、どうやら有名人。。そんな方をこのお祭りの時期に独占して申し訳ない気持ちに。

とったんさんは30年以上祭りを率いていて「ねぷた」の解説もしてくれました。
神事ではなくハレとケのお祭り。夏の忙しい農作業の眠気を流す、七夕中の「眠りながし」の風習が訛ったと言われているそうです。

各山車の下に「漢雲」という文字が書かれているのですが、これは七夕という意味だそう。
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表面の「鏡絵」は三国志水滸伝などの武者絵にて「動」を表現。
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裏面の「見送り絵」は美しい女性を描いて「静」と余韻を残します。
このコントラストが美しいです。
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また墨絵書きのあと、ロウ書きという工程があり、光が蝋を通して漏れて絵や色が夜に美しく彩られるそうです。
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蝋で縁取りされています。

自衛隊の山車がスタンバイしてたのですが、お昼に山車を運ぶ姿が面白かったです。
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メイン会場の大太鼓のレセプションを突き抜け
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そそくさと夜の界隈へ。

昔の鍛冶町は今は
スナックなど小さな飲み屋が連なっています。こんな姿は地方に残っているとは思いますが人口の割に多すぎる。八戸もこんな飲み屋がたくさんあってワンダーランドなのですが、港町ゆえ大漁のとき漁師が飲み歩いたから、と聞いた覚えがあります。
津軽の冬は長いから、なんでしょうか。

そしてビルの一階に入ると映画のセットのような渋さ。現役です。
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よく見ると構造が変。奥の下に下がる階段の先にまたお店。
多分付け足し付け足しでできたのでしょう。。
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ここから違うビルのスナック街にも通りぬけできます
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この迷路のような通りぬけ構造。
ハシゴをしてもらうため?冬の寒さを少しでも凌ぐため?
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こんな自力では絶対いけないような場所に、文化と生活を勝手に垣間見ることができます。

そして陽が暮れてきて、ねぷたを待つ人でごった返す通りを突き抜け、「かだれ横丁」で呑み始めるのでした。
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「かだれ横丁」は屋内にある屋台村。冬は屋外ではとても耐えられないので室内に作ったそうです。カレー屋さんや人気のクレープ屋さんもあります。
そこでとったんさん行きつけのお店で
弘前名物をいただきます。席もとっておいてくれてました。。
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食べたかった名物「いかメンチ」。メニューで「いがめんち」になってました。カリッカリで美味しかったです。
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そして津軽ではよく食べるというナスと味噌のしそ巻き。
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結構味が濃くて、津軽のキンとした日本酒にとても合います。
そして
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珍味に生卵を和えて食べるのは初。南部と津軽ではやっぱり文化が違います。

そんな美味しいものに喜んでいるのもつかの間、またここでも驚くのが「ここはカオス?」と思うほど、色んな人が集まってくること。
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役所や企業の偉い人から、ねぷた祭りの仲間。皆んなとったんさんの顔見知りで、飲食店なのに呑みに来たおばちゃんが買ってきたものをとったんさんにプレゼントしてその場でおつまみとしてたべたり。サロン的な場なんでしょうか。
ここにくれば絶対知り合いがいるそうです。

特に目を見張った、というかいいなぁと思ったのが、地元だけでなく、外部の人も溶け込んで楽しんでいること。
お祭りということもあって、帰郷して仲間と会う場にもなっているらしいのですが、
弘前が好きで東京からバスで月イチのペースで通っている女子や、ねぷた弘前が好きで祭りのシーズンは必ず訪れる女性がいて、もう地元の人みたいにすっかり溶け込んで楽しんでいるのでした。
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とてもとてもいい場です。

そういう「ここに行けば仲間がいる」場は東京でも作れるとは思いますが、
私は東京に帰ってきてからも「あーいう場があったらなあ」と羨ましく思いました。
そして弘前「来る人拒まず大歓迎、皆んな仲間」の精神に胸を打たれます。
私も実際そうしてもらってますり翌日参加することになったねぷたや祭り
のあとの「ねぷた小屋」でも、「とったんのお客だから」と歓迎してくれたのが感激的でした。
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この魅力たっぷりの人気モノとったんさんには翌日もお世話になるのでした。

翌日、中心街にある中央食品市場でランチしたのですが
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八百屋さんもお惣菜屋さんもみんなとったんさんに挨拶します。
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魚屋さんに「これとこれとで500円くらいにしてご飯買ってくるか、丼にしてくれないかねー(という津軽弁)」「津軽ラーメンたべたいけれど半分に」という私を考慮した特別オーダーにも皆んな快く受けています。
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津軽ラーメンはさっぱりしてて今すぐにでもまた食べたくなる味だし、お母さんのお惣菜も海鮮丼も美味しかったです。
死ぬ時に思い出しそうな味。
これで多分1000円もいってないです。
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この中央食品市場は弘前を訪れるなら必見の素敵な場所です。
でも最初は、町あるきツアーとして観光客を連れて来るのに怪訝な顔があったようです。
そこを何度も通い、時間を重ねて徐々に信頼関係を築き、そうして今の姿になったそうです。
青森で育ったので、最初の閉鎖的な感じ、想像できます。

今、全国の様々な地域で、地元の方による取り組みがあって、、地域の本当の良さがどんどん表にでてきて、その姿に私は敬服しきりなのですが、
それぞれこうした努力と理解の積み重ねをされていることを改めて思いました。誤解や軋轢もたくさんたくさんあるかと思います。
地元を愛して動いている方に、ますます尊敬の念を覚えるのでした。

そして呑みの間に見たねぷたに感動。
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美しくて憂いがあって泣きそうになりました。
しかし、とったんさんは「ねぷたは見てもつまんねぇ、参加するもんだ」と。
そんなもんかなぁとぼやっと思っていたのですが、翌日の夜、自分も参加しているのでした。

◾️弘前路地裏探偵団「夕暮れ路地裏散歩とちょい呑み」